トヨタ自動車<7203>は15日、昨年7月20日から今年2月2日までに製造された「エスティマ」などの制動装置(駐車ブレーキ)に不具合があるとして、国土交通省に3万6612台のリコール(無償回収・修理)を届け出た。リコールの届出があったのは、「エスティマL」、「エスティマT」、「エスティマハイブリッド」、「ノア」、「ヴォクシー」の5車種。

  国土交通省によると、駐車ブレーキペダルの踏み代調整ナットを固定するナットの締付けに不十分なものがあるため、固定ナットと調整ナットが緩むものがあり、そのまま使用を続けると、駐車ブレーキペダルの踏み代が増加し、最悪の場合、ナットが外れて駐車ブレーキが作用しなくなる恐れがあるという。クレームの件数は国内で9件。事故の報告はない。

  また、トヨタは同日、平成13年3月27日から11月23日までに製造された「エスティマハイブリッド」の電気装置(DC-DCコンバータ)に不具合があるとして、4388台のリコールを届け出ている。クレームの件数は国内で4件。事故の報告はない。【了】