日本テレビ「ナカイの窓」(22日深夜放送分)では、「メダリストSP」と題し、体操・池谷幸雄やスピードスケート・清水宏保、柔道・吉田秀彦ら五輪メダリストがゲストで出演、五輪にまつわる様々なエピソードを語り合った。

その中で、北京五輪男子400mメドレーリレーの銅メダリスト・宮下純一は、北島康介らとともにメダルを勝ち取ったレース直前、北島からかけられた“ある言葉”を明かす。

「康介さん以外はみんな緊張してて」と切り出した宮下は、「召集所の前で(緊張から)口が開いてて、それすら気付かずに平井(伯昌)コーチに“宮下、口開いてんぞ”って言われたくらい」と続けると、「言うても4年に1度の1分に照準を合わせないといけないので。今まで一度もなかったんですけど、(背泳ぎのスタート時に)バーを握る時に震えが止まらなくて」と、極度の緊張状態にあったレースを振り返った。

すると、宮下は「(メドレーリレーのレース前は)泳ぎ順に並ぶんですね。一番先頭が背泳ぎ(宮下)で、次が平泳ぎ(北島)、バタフライ、クロールって並ぶんですけど、すっごいガチガチになってて。そしたら後ろから康介さんが“なに緊張してんだよ。お前は自分のレースをしてこい。俺が絶対に何が何でも一番で帰ってきてやる”って」と話し、北島から声をかけられたことで「自分の泳ぎをして、後は先輩に任せようって思えた」という。

このエピソードが語られると、番組MCの中居正広をはじめ周囲のゲストたちも「カッコいいー」と声を上げて絶賛した。