ポスティングシステムで大リーグ移籍を目指していた東北楽天・岩隈久志とアスレチックスの交渉は破談となり、岩隈は楽天残留が決定した。TBSのスポーツ番組「S1」(26日深夜放送分)では、スポーツジャーナリストの二宮清純氏が聞き手となり、その胸中を語った。

「向こう側の僕に対しての誠意といいますか、必要としているか、必要とされていないかを僕の中で判断したといいますか。今回の交渉の一回目の段階でこちら側から交渉する余地なく終わってしまった部分もあったので、そういうところ(誠意)が伝わってこなかったですし、僕の中では、どれだけお金を積まれても今回はいかなかったと思いますね」と振り返った岩隈。

二宮氏が「岩隈選手サイドがかなりふっかけてきたと。7年105億なんていう報道もあったりしたわけですが」と尋ねるも、「一切ないです。僕らと代理人とオークランド側のほうでは、こういう話がないとか分かっていても、それが報道に出ていれば、“岩隈、すごい要求したな”みたいな、そうなるわけじゃないですか。苦しかったっちゃあ、苦しかった。本当にこちら側から要求を出すことなく終わってしまった」と語った。