金英哲・党副委員長(聯合ニュースTV提供)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国の統一部は22日、北朝鮮が平昌冬季五輪の閉会式(25日)に出席するため、金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長を団長とする高官代表団を25〜27日に派遣すると通知したことを明らかにした。

 北朝鮮が22日午前、南北閣僚級会談の北朝鮮団長名義の通知文を送ってきたという。

 高官代表団は金氏のほか、李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長と随行員6人。朝鮮半島西側の京義線陸路から韓国入りするという。

 統一部は「北の高官代表団の閉会式参加は、南北関係の改善と非核化を含む朝鮮半島の平和定着を進展させていく契機をつくることに役立つ」として、「高官代表団の訪南(訪韓)を受け入れる方針」との姿勢を示した。

 ただ、金氏は韓国政府独自の対北朝鮮制裁の対象となっているのに加え、北朝鮮による2010年の韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件を主導した人物とされ、同氏の訪韓を巡って議論が起きそうだ。

 閉会式にはトランプ米大統領の長女で大統領補佐官を務めるイバンカ・トランプ氏が米代表団の団長として出席する予定で、米朝の高官級接触が実現するかどうかも注目される。