NHKの不祥事隠蔽が発覚した。NHKは10日、横浜放送局の40代男性職員が、受信料数十万円を着服していた疑いがあると発表した。昨年10月の聞き取り調査で発覚したというが、聴取直後に男性職員は死亡。NHKは死亡理由を公表していないが、自殺したというから驚きだ。

 NHKには、視聴者がテレビを撤去した場合、受信料を払い戻す制度がある。男性職員はこの制度を悪用し、2015〜16年に架空の伝票を作って、1回当たり数万円を繰り返し着服。100〜200世帯分の受信料を“ネコババ”していたとみられている。

 3カ月間も問題を“隠蔽”し、突然、公表したのは、11日発売の「週刊文春」にスクープされたからだとみられている。問題なのは、25日に次期会長に就任予定の上田良一氏(67)が口をつぐんでいることだ。

 上田氏はNHK経営委員会の監査委員を務めている。「重大案件は会長や副会長ら上層部はじめ、監査委員にも報告が上がる」(NHK関係者)というから、上田氏は問題を把握していたはずだ。しかし、週刊文春の取材にも「コメントは控える」と逃げの一手だ。

「会長就任直前に職員の『受信料ネコババ』が明るみに出れば、世間の反発は必至。スンナリ会長に就くために、上田氏も隠蔽に関与していた疑いがあります」(前出のNHK関係者)

 ただでさえ、籾井体制で負の遺産だらけのNHK。上田氏に会長就任前に、監査委員として、きちんと説明すべきだ。