知ってのとおり、宗教改革のきっかけは、免罪符だ。名目は、ヴァティカンの聖ピエトロ大聖堂の建設費を集めるため。ほんとうは、大航海時代が成功する前、オーストリア・ハプスブルク家・フィレンツェ・メディチ家が、枢機卿たちを買収してまで得た教皇ポストを軸に、スペイン・イタリアに進出した借金を、オーストリアに鉱山を持つドイツ・アウグスブルクのフッガー家に返済するために、彼らに、その発行権を与えた。売ったのは、