親子といえど良好な関係を結べるとは限らない。親から愛情を注いでもらえなかったり、自分の気持ちを理解してもらえなかったり、といった経験は、子どもの人生に暗い影を落とす。そこにあるのは親自身が精神的に十分に成熟していないという問題である。小さな子どもから見れば親は絶対的な存在だが、親もひとりの人間であり、欠点もあれば至らない点もある。しかし、それはその年齢の子どもからはわからない。■親を客観視できない