デビューからの2作をもって韓国映画界で確固たる地位を築いたナ・ホンジン監督。その3作目となるのがこの「哭声/コクソン」である。田舎町に唐突に現れた謎の男を巡って頻発する怪事件を描いた、正統派のオカルトスリラーだ。舞台は韓国の鄙びた寒村。村では陰惨な殺人事件が多発しており、いずれの事件も犯人は被害者の身内。さらに犯人の皮膚は湿疹のように爛れ、まともに話せなくなっているという共通点があった。事件を捜査す