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マリーンズ 0 − 2 イーグルス

今日から仙台に乗り込んで現地観戦であります。
しかしビジター応援席は発売と同時に瞬殺。仕方なくヤフオクで内野指定席を落としました。
幸いほぼ定価で落札できたからよかったですが、危うくチケットを入手できないところでしたよ。
それもそのはず、なんとKスタレフト上段にあるビジター応援席はポール際の316席しかないのです。
少なすぎる!

しかも、CSの座席表が発表された当初はビジター応援席がライトスタンド上段の一番端にある126席しかなく、あれではまるで「絆一本線」だと驚きの声が上がるほどでした。

実際に見てみるとやはりひどい。たったこれだけしかありません。
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テレビで見て状況を把握しているつもりでしたが、実際目の当たりにすると怒りが倍増します。
異常ですよ。楽天球団は何を根拠に人数を設定したのでしょう。
こんなことほかの球団では絶対に起こりません。
下の写真を見てください。これは2007年に札幌ドームで行われた日ハム対ロッテのCSファイナルステージのビジター席です。
ビジター応援席

ビジターファンに厳しいとされる札幌ドームでさえ、これだけのビジター席を用意しているのです。今年のKスタの5倍はあるでしょう。これが当たり前の姿です。
楽天球団はビジターファンを排除したいのでしょうか。自分たちだけよければそれでいいのでしょうか。
言うまでも無く楽天イーグルスは2004年の球団再編騒動を経て誕生した球団です。
あってはならない球団消滅という悲劇を経て、パリーグは改革へと動き出しました。
それはすなわち共存共栄。パシフィックリーグマーケティング株式会社という会社を合同で立ち上げるなど、リーグ全体の収益を向上させる努力を重ねてきたのです。

野球の試合は相手チームがあって初めて成り立つものですから、当然相手チームに対するある程度のリスペクトが必要です。そしてそれは相手チームのファンに対しても同様だと思います。
楽天球団の姿勢はそれと真逆です。ビジターファンはいらない、来なくてよいとはっきり言っているようなものです。
一部では楽天がCSをあまり経験していないから今回の席割りになったという意見もあるようですが、経験が無いなら他球団を参考すればよく、たとえばCSのヤフードームにおける日ハムファンや西武ファンの人数を調べればある程度類推できるはずです。

今回のケースは、ビジター席以外のエリアが先に販売され、ビジター指定席の発売日の時点ではほぼ完売していました。したがってごくわずかなビジター席を取れなかったマリーンズファンは行き場が無くなり、私のようにヤフオクに頼るか、たまに出てくるキャンセル席の再販売に賭けるしかなかったのです。

ここまでビジターファンが虐げられたCSは初めてですよ。
少なくとも土日だけはビジター席を広めに設定して、もし売れ残ったらホーム側の席として再販売すればいいのに、楽天球団はそれすらしません。
正直かなり腹が立っています。
他チームとの共存共栄を図ろうとしない楽天球団に、パリーグの代表として日本シリーズを戦ってほしくありません。

戦ってほしくないのですが、試合のほうは・・・。


美馬と古谷の先発で始まった今日の試合。
マリーンズ打線は美馬をまったく打てません。
そのピッチングはすばらしく、星野監督が「入団以来最高のピッチング」とベタ褒めしたほど。
聞けば楽天ファンもあまりの好投にびっくりしていたようです。
そんなピッチングをされたら勝てるわけありません。
現にマリーンズのバッターは落ちる変化球や切れのあるスライダー、高めのつり球にくるくるバットが回っており、特に井口がヒエヒエのキンキンでどうにもタイミングが合っていませんでした。
根元が2安打と気を吐いたのですが、続く岡田がぜんぜんダメでしたね。初球を打って内野ゴロばっかりだったように思います。

嶋のリードも良かったのでしょう。今日のサンスポの「ノムラの考え」を読んだとしか思えません。
その記事でノムさんは「ブラゼルなんて落ちる球投げときゃ空振りするんだよバーカバーカバーカ」と嶋に苦言を呈していましたから。
現に今日のブラゼルは落ちる球にバットがクルクルでした。

打線全体としては前回同様早打ち傾向でしたが、今日は裏目だったかも。制球を乱しかける場面がなんどかありましたから、むしろ待球作戦で粘ったほうが崩れたかもしれません。結構球数は多かったですから、美馬を疲れさせて中継ぎを引っ張り出せば勝機はあったと思います。

チャンスらしいチャンスといえば2回表。
角中と鈴木がヒットで2死1,2塁としたのですが、ポストシーズン男の清田がライトフライでチェンジ。ここでヒットが打てれば展開は変わったでしょう。今日の清田はノーヒット。清田が抑えられたのも敗因です。

マリーンズ先発の古谷も悪くなかったのですが、2回裏2死ランナーなしから桝田に死球を与えたのが痛かった。ここから松井にヒットを打たれてピンチを招き、嶋に2点タイムリーを打たれて0−2。3回以降は持ち直しただけに、本当にもったいなかったです。

試合は嶋の2点タイムリーで決まりました。
5回途中から登板の西野や8回に登板のロサはピンチを招くもなんとか0点に抑えたのですが、打線が沈黙していてはどうしようもありません。
結局9回表は井口が四球で出塁も、今江があっさりゲッツーを食らい、角中も倒れて試合終了。0−2で負けてしまったため、楽天が日本シリーズ進出の王手をかけました。

見所などまったく無い、つまらない展開でしたが、終盤に田村が出てきたのは驚きました。CSの大事な試合で高卒ルーキーのキャッチャーですよ。ロサとサインが合わずにばたついていましたが、キャッチングはうまいですし、落ち着いてプレーしていました。伊東監督は里崎の後釜を田村と決めたのでしょうか。田村にとっては貴重な経験となったことでしょう。

そしてもうひとつ驚いたのはライトスタンドの一部分に押し込められたマリーンズファンの声量。2万4千人の中のたった300人だというのに、とても大きい声を出していました。球場のどこにいてもはっきり聞こえたはずですよ。これぞマリーンズファンの意地。すばらしいです。

それに引き換え楽天ファンのあの黄色いビニールバットは何なんですかね。
音がうるさいし、揃ってないし、不快極まりないです。
それにビニールバットの音で楽天ファンの声援を消してしまっていましたから、かえって逆効果なのではありませんか?
私がいた1塁側内野席ではひたすら黙ってビニールバットを叩くだけのファンが大多数でしたから、せっかくのファンの多さを生かせていないように思えました。あれならビニールバットを配らず、選手名だけでも声を合わせたほうがホームの迫力を出せたと思います。
しかもあのバット、試合後はゴミとして大量に捨てられていたそうです。やれリサイクルだエコだとゴミの分別にはあれだけうるさく言うくせに、ビニールバットは捨て放題というのは矛盾しませんかね。

何が言いたいかというと、とにかくCSのKスタは不快なんですよ。
福岡ヤフードームや札幌ドームでは完全アウェーの迫力にビビることはあっても、不快に思うことはありませんでした。

やっぱり楽天の企業姿勢への違和感が、そのまま不快感につながっていると思いますね。
チームやファンはすばらしいだけに、もったいない話です。


さて、マリーンズはがけっぷちに立たされました。
ですが焦ることはありません。2010年のCSでも、ホークスに王手を掛けられてから3連勝して日本シリーズ進出を決めました。しかも最後の試合では杉内を炎上させてKOしています。
勝負は何が起こるかわかりません。雨が心配ですが、最後まで希望を捨てず、楽しみましょう。

それでは今日の写真もどうぞ。

ニッカン式スコア



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