ミリガンはそのままCBに入る。
FC東京は前線を2トップにした。
こういう布陣となる↓
−−−−高松−−−-セザー-−−−
−−谷澤−−−−−−−−梶山−−
−−−−−羽生−−徳永−−−−−
−阿部−−今野−−森重−−椋原−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−権田−−−−−−−


後半はFC東京がいきなりラッシュを掛ける。

54分、FC東京は今野泰幸が縦に小さく叩く。
羽生直剛はマークを引きつけながら右足アウトでワンタッチパス。
梶山陽平が前を向いて相手をいなし、左に落とす。
谷澤達也は切り返して右足で折り返す。
高松大樹がファーに飛び込んでダイビングヘッド。これは枠外。

55分、FC東京は谷澤達也が右に大きくサイドチェンジ。
椋原健太が胸トラップから縦に切れ込んで折り返す。
GK岡本昌弘は体勢を崩しながらもブロック。
谷澤達也がこぼれ球に詰めて左足ボレーを狙う。
フリーで距離も近かったけど枠外。

57分、FC東京は羽生直剛が左サイドから縦にクサビを入れる。
セザーが左に叩く。梶山陽平はワンタッチで右に落とす。
椋原健太がゴール右にフリーで抜け出してシュートを狙った。
これもかなり決定的だったけど枠外。

59分、千葉はミリガンに警告。セザーを浴びせ倒した。

一方的な劣勢にドワイト監督はカードを切る。
61分、千葉はラム→青木孝太。
これはいい起用だったと思う。
布陣がこうなった↓
−−−−−−オーロイ−−−−−−
−−深井−−−米倉−−-青木孝-−
−−−−−伊藤−-佐藤勇-−−−−
−坂本−ミリガン-−竹内-−山口−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−岡本−−−−−−−


63分、千葉は米倉恒貴に警告。

66分、千葉は米倉恒貴が左サイドでキープ。
坂本將貴がオーバーラップして米倉を追い抜く。
米倉は坂本を「オトリ」にして深井正樹とパス交換。
更に右足でエリア内に折り返す。
オーロイがゴール前で競ってボールがファーに流れる。
青木孝太がファーに飛び込んでヘッドを合わせる。枠外。

75分、FC東京は高松大樹→大竹洋平。
布陣がこう↓
−−−−−−-セザー-−−−−−−
−−谷澤−−−梶山−−−大竹−−
−−−−−羽生−−徳永−−−−−
−阿部−−今野−−森重−−椋原−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−権田−−−−−−−


76分、千葉は敵陣左サイドでスローインを得る。
ミリガンが自陣からわざわざ投げに出て行く。
ミリガンは4歩5歩と助走をつけて「速球」を投げ入れる。
オーロイは森重真人に前を取られて不利な体勢だった。
しかし腰を寄せて首を振って…。
右側頭部で合わせたヘディングがゴール左隅に収まった!
<ジェフ千葉 1−0 FC東京>

足を使わないでもサッカーはできる!(笑)
新座片山FCを髣髴とさせる「スローイン戦法」だ。
森重真人はここまでオーロイを相手に健闘していた。
前を取る、腰を当てる、先に飛ぶ…。
工夫したヘディングでオーロイの脅威を最小限に減じていた。
しかし物事には限界ってものがある…。

このゴールが場内の空気を変えた。
お客さんの大半がオーロイに注目している。
ここまで彼は封じられ、判定にも苦しめられていた。
しかしこのゴールでフラストレーションが一気に晴れた。
ジェフサポの空気がパッと明るくなった。
ジャイアント馬場の「16文キック」が決まったようなカタルシスである。
いやオーロイはキックじゃないな。
1文2.5cmだから「80文ヘッド」か(笑)

78分、FC東京は今野泰幸が右にサイドチェンジ。
椋原健太がキープして裏のスペースにスルーパスを入れる。
羽生直剛が走り込んでエリア内に戻す。
大竹洋平はワンタッチでゴール右脇へラストパスを入れる。
椋原健太が走り込んで決定的だった。
しかしミリガンがカバーに行って椋原はシュートミス。

82分、千葉は岡本昌弘が前線にパントキックを入れる。
オーロイは中盤で胸トラップしてボールをキープ。
エリア左にスルーパスを入れる。
米倉恒貴は今野泰幸と併走。
体半分抜けだしてゴール左脇からチョロっと流し込んだ!
<ジェフ千葉 2−0 FC東京>
この場面はオーロイが「上手さ」を見せた。
これは手を付けられない!

83分、千葉は伊藤大介→ゲッセル。
ゲッセルは身長192cmのレフティー。
オーロイより12cmも背が低い小兵である(嘘)
布陣がこうなった↓
−−−−−−オーロイ−−−−−−
−−深井−−−米倉−−-青木孝-−
−−−−-伊藤−-ゲッセル−−−−
−坂本−ミリガン-−竹内-−山口−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−岡本−−−−−−−


FC東京もパワープレーに出てくる。
今野泰幸が前線に上がってこういう布陣↓
−−−−今野−−−-セザー-−−−
−−谷澤−−−羽生−−−大竹−−
−−−−−−−梶山−−−−−−−
−阿部−−徳永−−森重−−椋原−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−権田−−−−−−−


オーロイの猛威は収まらない。

88分、千葉は岡本昌弘が前線にロングキックを蹴り入れる。
オーロイが潰れてボールは裏に抜ける。
米倉恒貴はサポート。ヘッドを縦に落とす。
深井正樹が左から中に小さく落とす。
青木孝太はヒールで落とそうとして自らの軸足に当ててしまう。
しかしこれが奏功してエリア左に抜け出す。
青木は左足で折り返して…。
オーロイがファーサイドからダイビングヘッドを合わせた!
<ジェフ千葉 2−0 FC東京>

試合はこのままタイムアップ。
オーロイが2得点1アシストの大活躍でFC東京を粉砕した。