7畳のプレハブから被災地を元気づける臨時災害情報局「まちのラジオ」が開局から1年

地震と豪雨で二重被災した輪島市町野町にある臨時災害放送局「まちのラジオ」が7月7日で開局1周年を迎えました。
開局までの苦難や、2025年の夏に能登を襲った大雨を乗り越え、町の絆を深め続けてきた1年間を振り返ります。
朝の生放送「時刻朝8時。おはようございます。開局1年、特別生放送モーニングスター。まちのラジオのスタジオからお送りしてます。」
朝に合わせた爽やかな口調で始まったラジオ番組、まちのラジオが開局1年を記念して初めて行った朝の生放送です。
輪島市町野町粟蔵に設置されたたった7畳のプレハブのスタジオ、1年前の7月7日、このスタジオでまちのラジオは産声を上げました。
宮城・女川町の災害ラジオ局でノウハウ学ぶ第一声「ラジオの前の皆さ〜ん、こ〜んに〜ちは〜」
地元の有志たちで構成される復興プロジェクトのメンバーがパーソナリティを務め、地域の話題や防災に関する情報を発信し続けています。
全国の支援を受けて開局にこぎつけた「まちのラジオ」。
東日本大震災を機に災害ラジオ局を立ち上げた宮城県女川町を訪れて番組作りを学んだほか、現役のパーソナリティから指導を受けるなど、放送開始に向けてさまざまな挑戦を繰り返してきました。
しかし、開局後も、道のりは平たんではありませんでした。
2025年8月の大雨で無線に先駆けて注意呼びかけ地震と豪雨で傷ついた能登を再び大雨が襲った2025年8月。
町野町でも用水があふれて土のうが崩れるなど、各地で雨による被害が発生しました。当時、まちのラジオでは、住民の安全のために防災無線に先駆けて放送で注意を呼びかけました。
ラジオ呼びかけ「災害級の雨が続いているので、停電や断水に備えた準備を心がけてください。地震・豪雨を乗り越えた皆さんなら、そういった知恵を持っている方もたくさんおられると思うので、みんなで協力していただければ」
住民に寄り添う放送を続けてきたまちのラジオ。こうした取り組みが高く評価され、6月には総務大臣賞を受賞しました。
まちのラジオを応援しようと、さまざまな著名人らも駆けつけ、電波を通じて住民を元気づけてきました。
今井翼さん「やっぱり風化させてはいけないっていうことを全国の皆さんにもご理解いただきたいなという思いがある」
はじめて、朝と夜にも生放送を実施開局1年をむかえたきょう7月7日。
生放送「臨時災害放送局モーニングスターをお送りしています。」
いつもの昼の放送に加え、初めて朝と夜にも生放送を実施。朝の生放送では、交通情報や新聞朝刊の気になる見出しなどを盛り込みます。
まちのラジオ・山下祐介さん「僕らも生放送1年間やってきたので、慣れてるつもりでいたんですけど、やっぱり内容が昼の『まちのWA』と変えたので、喋る方もいつもとはやっぱり流れ違うし、機会を操作する側もいつもと違うので、今まで何となく覚えて他の使えない。バタバタしたかなとは思いますけどね」
スタジオの隣に建つ仮設商店街「まちのテラス」や町内のスーパーマーケットでも開局を祝う特売やプレゼントを行うなどしてまちのラジオ1周年を盛り上げていました。
𠮷野屋・吉野博司社長「開局1年。早かった。ぜひ1年じゃなく、2、3年と町野地区放送して盛り上げてほしい。」
地震と豪雨を乗り越え、町に寄り添い続けた1年間、「まちのラジオ」はこれからも町野町の住民と共に復興への確かな電波を届け続けます。
