「イヤホン・ヘッドホン専門店 eイヤホン」が「最近よく聞くけどR2R DACって一体何?専門店スタッフがざっくり解説」を公開した。動画では、同店の2代目イヤホン王子であるゆーでぃが、昨今のオーディオ界隈で注目を集める「R2R DAC」の仕組みや、主流の方式との違いについて解説している。

まずDAC(Digital to Analog Converter)の基本機能について、スマホなどに保存されたデジタル信号を、イヤホンで聴くためのアナログ信号に変換する装置であると説明。現在主流の「マルチビットΔΣ(デルタシグマ)方式」は、高度なデジタル処理によりノイズや歪みを抑え、クリアでシャープな音作りが可能だと述べた。

一方で「R2R DAC」は、はしご(ラダー)のように大量の抵抗を並べて構成されることから「ラダーDAC」とも呼ばれると解説。デジタル信号の各ビットごとに抵抗を切り替えながら電圧を作り出し、その合計でアナログ信号を生成するという。ゆーでぃは両者の違いを「マルチビットΔΣ方式は最新のスーパーコンピューターを使って計算する方法。R2Rは超精密な機械を組み上げて結果を出す方法」と例えた。

R2R DACが奏でる音については「音の密度感が高い」「滑らか」「自然な余韻」といったアナログライクな特徴を提示。録音データをそのまま再生できる強みがある反面、精密な抵抗を大量に使うためコストが高く、サイズも大きくなりやすいという製造面での難しさにも言及した。それでもR2R DACを採用するメーカーが増えている理由について、市販のチップの性能限界を超えるためであり、「自分たちの目指した音」を1から作れる点を挙げている。

あえて手間のかかる手法を用いてでも、独自のサウンドを追求するオーディオメーカーの情熱。音作りの背景にある技術や哲学を知ることで、音楽を聴く楽しみがさらに深まる解説となっている。

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