元産経の在台ジャーナリスト、顔を殴られる 容疑者の男は香港籍 台中空港で逮捕/台湾
矢板さんは、台中市内のホテルで開かれたイベントでの講演を終えた後、会場を離れる際に、男から握りこぶしで顔を殴られた。男は犯行後に逃走した。矢板さんは医療機関を受診した後、警察に通報した。
大陸委員会は同事件について、域外勢力が香港人の訪台における利便性を利用し、短期間だけ台湾に滞在して犯行後すぐに出境する「ヒット・アンド・アウェー」型の犯行を画策した強い疑いがあると指摘。中国で1日に「民族団結進歩促進法」が施行された後、高い象徴性を持つケースを選んで行われた最初の越境弾圧事件だとの見解を示した。政府として決して軽視せず、加害者に厳罰を科す方針を明らかにした。
矢板さんは第六分局前で取材に応じ、当時の状況を説明した。矢板さんがホテルのロビーで電話をかけようとしていたところ、黒い服を着た人から話しかけられた。何と言っているかよく聞き取れなかったが、その直後に顔を殴られた。攻撃によって唇が裂け、出血があった。男は走って逃げるのではなく、堂々とした様子で立ち去ったという。また、ホテル従業員の話として、この男が前日から付近に姿を見せていたことを明かした。
矢板さんは、言論をなりわいとする者にとって、自身の発言が誰かの怒りを買ったとしても「暴力は決して許されない」と強調し、徹底した調査を求めた。
事件を受け、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の片山和之台北事務所代表(大使に相当)は6日、「言論に対する暴力は断じて許されるものではない」とのコメントを発表した。
(郝雪卿/編集:名切千絵)

