【中銀チェック】NZ中銀は利上げ見通し大勢も、一時に比べて据え置き期待が浮上
【中銀チェック】NZ中銀は利上げ見通し大勢も、一時に比べて据え置き期待が浮上
8日に開催されるニュージーランド準備銀行(RBNZ)の金融政策会合が注目されています。RBNZは昨年11月の会合で政策金利を現行の2.25%まで引き下げた後、今年に入って3会合連続で据え置いています。ただ、前回5月27日の会合では、政策委員6名の票が据え置き3票、利上げ3票で同数となり、最終的に規定に基づいてブレマン総裁が決定票を投じる形で据え置きとなりました。賛否同数による決定票での政策決定は、RBNZの会合が現行方式となった2019年以来初めてのことです。ブレマン総裁は会合後の会見で「今後の会合で利上げの可能性が高いとみている。もちろんデータの推移、インフレ見通しの変化、リスクバランス次第となる」と発言。さらに据え置き決定から2日後の29日には「インフレ抑制に向けて、政策金利を従来の想定よりも前倒しし、かつ大胆に引き上げる可能性が高い」と利上げに積極的な姿勢を見せており、今回の会合では利上げが見込まれています。
ただ、ここにきて原油高が一服し、インフレ上昇圧力が後退していることは警戒材料です。前回の会合で利上げに回ったゴーリー委員は、会合後のインタビューで「遅かれ早かれ変化が起きると予想している」と早期の利上げを示唆する一方、自身が利上げに投票した理由として「中東紛争や貿易相手先の物価上昇などの外部ショックによる国内インフレの上昇圧力」を挙げていました。そのため、原油高が一服した現状では、利上げを主張する根拠がやや弱まっていると言えます。実際、短期金利市場での利上げ見通しも、一時は90%前後で推移していたものの、その後60%台まで低下し、直近でも75%前後と据え置き予想も一定数存在する状況となっています。また、ブレマン総裁の「大胆に引き上げる可能性」との発言から一部で浮上していた0.5%の大幅利上げ期待も、大きく後退しているのが現状です。
今回の会合におけるポイントは以下の3点です。
1.大方の予想通り0.25%の利上げとなるかどうか
2.再び投票が割れる展開となるかどうか
3.ブレマン総裁が会合後の会見で、今後の利上げ姿勢についてどこまで踏み込んで言及するか
仮に予想に反して据え置きとなり、今後についても「データ次第」の姿勢を強調する慎重な内容となった場合は、NZドル売りが強まる可能性があります。
MINKABUPRESS 山岡
8日に開催されるニュージーランド準備銀行(RBNZ)の金融政策会合が注目されています。RBNZは昨年11月の会合で政策金利を現行の2.25%まで引き下げた後、今年に入って3会合連続で据え置いています。ただ、前回5月27日の会合では、政策委員6名の票が据え置き3票、利上げ3票で同数となり、最終的に規定に基づいてブレマン総裁が決定票を投じる形で据え置きとなりました。賛否同数による決定票での政策決定は、RBNZの会合が現行方式となった2019年以来初めてのことです。ブレマン総裁は会合後の会見で「今後の会合で利上げの可能性が高いとみている。もちろんデータの推移、インフレ見通しの変化、リスクバランス次第となる」と発言。さらに据え置き決定から2日後の29日には「インフレ抑制に向けて、政策金利を従来の想定よりも前倒しし、かつ大胆に引き上げる可能性が高い」と利上げに積極的な姿勢を見せており、今回の会合では利上げが見込まれています。
ただ、ここにきて原油高が一服し、インフレ上昇圧力が後退していることは警戒材料です。前回の会合で利上げに回ったゴーリー委員は、会合後のインタビューで「遅かれ早かれ変化が起きると予想している」と早期の利上げを示唆する一方、自身が利上げに投票した理由として「中東紛争や貿易相手先の物価上昇などの外部ショックによる国内インフレの上昇圧力」を挙げていました。そのため、原油高が一服した現状では、利上げを主張する根拠がやや弱まっていると言えます。実際、短期金利市場での利上げ見通しも、一時は90%前後で推移していたものの、その後60%台まで低下し、直近でも75%前後と据え置き予想も一定数存在する状況となっています。また、ブレマン総裁の「大胆に引き上げる可能性」との発言から一部で浮上していた0.5%の大幅利上げ期待も、大きく後退しているのが現状です。
今回の会合におけるポイントは以下の3点です。
1.大方の予想通り0.25%の利上げとなるかどうか
2.再び投票が割れる展開となるかどうか
3.ブレマン総裁が会合後の会見で、今後の利上げ姿勢についてどこまで踏み込んで言及するか
仮に予想に反して据え置きとなり、今後についても「データ次第」の姿勢を強調する慎重な内容となった場合は、NZドル売りが強まる可能性があります。
MINKABUPRESS 山岡

