画廊や美術館で学芸員を務め、現在は美術エッセイストとして活躍する小笠原洋子さん(76歳)。高齢者向け3DK団地でひとり暮らしをし、月4万円の年金で暮らす小笠原さんは、衣類も厳選して持つことを心がけています。今回は、すっきり使いやすいクローゼット収納の工夫を紹介します。

​昔買った服も活かし「クローゼットの中身」を厳選

洋服の収納に頭を悩ましている方は多いことでしょう。私の場合は、経済的な理由で、50歳頃からおしゃれ着は買わなくなり、若い頃に買った外出着を、76歳の今でもコーディネートを楽しみながら着まわしています。

【実際の写真】76歳・ひとり暮らし節約家が長年着る服

ですからタンスの中は20年以上着続けている服ばかり。20代で購入し今も現役の服もあります。ひとり暮らしなので数は少なめですが、それでも自分ではうんざりするほど、衣類がわが家の収納スペースを占めています。

つくりつけのクローゼットと細長いロッカーダンス。整理ダンスに押し入れダンスなどがわが家の衣類収納で、どれかひとつでも手放して室内空間を広げたいのですが、なかなかあきません。せめてぎゅうぎゅう詰めにならないようにと、徐々に枚数を減らしています。

手持ち服をカードに書き出し、数を「見える化」

衣類削減法のひとつに、ワードローブの可視化があります。

高校生のときに家庭科で習った衣類整理の方法で、持ちの服を各アイテム別のカードに書き出すことで、多すぎるアイテムが「見える化」できています。

タンスの中をかき回さなくても、たとえばカードを見てこのコートは、この秋多めに着たら処分しようと思いついたり、こんな服があったのかと発見することなどできるようになりました。

クローゼットのめぐりをよく「すっきり」するコツ

衣類収納の実践として、まず外出着と普段着を分け、次によく着る服を出し入れしやすい場所にまとめるようにしています。時季外れの服や、ほとんど着ない服は奥の方へ。

●服の入れ替えのタイミングで数を見直す

それでも夏冬で、クローゼット内は入れ替えが必要です。そのときこそ整理整頓の好タイミング。

普段よく着る服も、一度入れ直してみるとそこから意外な発掘品が出てきたり、季節ごとにタンス内で入れ替えすれば、着なくなった服も新鮮に見えたりして案外楽しくなるものです。今年はこれを着こなしてみようとか、これはもう着ないなといった発見もあります。

●肌着や靴下は仕切りを活用して取り出しやすく

肌着や靴下の収納は、出かけるときになって慌てないよう、仕切りなど使ってわかりやすく整頓したいものです。たとえば同じタイツで同色だったりすると、選ぶのに苦労しますよね。使用頻度の高いものは手前にするなど、ひと工夫すると便利です。

団塊世代の私が若い頃は、おしゃれ着でデパートへ出かけるのが当たり前でした。今は外出着と普段着の境目が少なくなり、手頃な価格の服も増えています。その一方で、気軽に買えるからこそ洋服が増えやすくなった面もあるのではないでしょうか。

またバブル期はアパレル産業も盛り上がり、日本人が毎日洋服を着替え、毎月毎週衣類を購入するようになりました。

しかし時代は変わっていきます。吟味を重ねて買うことも、衣類を増やさないための購入法かもしれませんね。