ぽっこりお腹や垂れ尻、尿もれの原因は?40代以降の女性のQOLを大きく左右する「ハンモック筋肉」の正体【眠れなくなるほど面白い 図解 更年期の話】
ぽっこりお腹、垂れ尻、尿もれは骨盤底筋トレーニングで解消
骨盤底筋は生活の質を左右する
女性がよりよく年齢を重ねていくためには、骨盤底筋を鍛えることが大切です。骨盤底筋は、文字通り骨盤の底にあり、膀胱や子宮、直腸といった重要な臓器を下からハンモックのように支えています。いくつもの筋肉や腱でできているので「骨盤底筋群」と呼ばれることもあります。
骨盤底筋がゆるむと、腹圧が低下し、支えていた内臓が下がって下腹部がぽっこり出たり、姿勢が悪くなってお尻が垂れたりするなど、体型に変化が現れます。
また、女性には尿道口、腟口、肛門の3つの穴があり、これらの穴の開閉を調整しているのは括約筋と骨盤底筋です。尿や便の排泄をコントロールしているため、骨盤底筋の力が弱まると尿もれなどのトラブルが多発。加えて排便機能も低下し、便秘にもなりやすくなります。
このように、骨盤底筋は女性のQOL=生活の質を左右する大事な筋肉なので、更年期こそ骨盤底筋の重要性を知り、鍛えるべきなのです。
ただ、骨盤底筋は体の深層部にあるため、見たり触ったりして確認できません。そのため、鍛えるといってもイメージしにくい筋肉ですが、骨盤底筋に直接または間接的に働きかけるトレーニングがあるので試してみましょう。継続的に行うと姿勢もよくなり、ボディラインが整います。
骨盤底筋ってどこ?
骨盤の底にある筋肉で、ハンモックのような形で膀胱、子宮、直腸を支えています。この筋肉が尿道口、腟口、肛門の開閉を調整しながら排尿や排便のコントロールをしています。体の深層部にあるので、直接触ることができず、鍛えるときに意識しづらいのが難点。
更年期以降はここがゆるむ
更年期は、全身の筋肉量維持に関わる女性ホルモンが減ってしまうため、骨盤底筋も弾力を失い、薄くなってしまいます。そのため、排尿や排便のコントロールが難しくなり、下半身のトラブルが増えたり、体型も崩れてしまうのです。
骨盤底筋はこんな役割を担っている
骨盤内の臓器を支える 姿勢を保つ 正しいフォームで運動をする 腹圧を高める 尿道口、腟口、肛門の開閉を調整し、排便や排尿をコントロール 深い呼吸ができるようになり、体幹を安定させる【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 更年期の話』著:高尾 美穂
【著者紹介】
高尾美穂(たかお・みほ)
医学博士・産婦人科専門医。東京慈恵会医科大学大学院修了。同大学附属病院産婦人科助教、東京労災病院女性総合外来などを経て、女性のための統合ヘルスクリニック イーク表参道の副院長に就任。日本スポーツ協会公認スポーツドクターで、ヨガ指導者でもある。「すべての女性に、よりよい未来を」をモットーに、医療、ヨガ、スポーツの3つの活動を通じ、専門的な知識をわかりやすく伝える啓発活動にも積極的に取り組み、テレビなどのメディア出演、講演活動、stand.fm「高尾美穂からのリアルボイス」でメッセージを発信するなど、多方面で活躍中。『今日も一日ご機嫌で 高尾美穂流生き方ガイド 体も心もいい感じ』(清流出版)『高尾美穂のオトナ世代のこころとからだ相談室』(扶桑社)など著書多数。

