亀梨和也と田中みな実

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 俳優の亀梨和也と元TBSアナウンサーで女優の田中みな実が結婚と第1子妊娠を電撃発表した。交際を報じられながらも、一度もツーショット写真を撮られずにゴールインを迎えたことにプロ意識の高さを感じさせる。これまで取材してきた記者が人柄を紹介する。

 逃げない男だ。6人組で始まったKAT―TUNはとりわけメンバーの脱退、電撃婚、不祥事などが多いグループだった。そのたびに我々報道陣は亀梨にコメントを求めてきた。コンサートの本番前、主演映画の舞台あいさつ。損な役回りを負わせてしまっていると思いながらも「〇〇さんの件についてどう思いますか」と本来なら関係のない場でも質問し続けた。そのたびに亀梨は逃げずに対応した。変にはぐらかしたりすることもなく、ときには厳しくかつての仲間を断罪した。記者としてはありがたかったが、同時にずっと負い目もあった。

 変な緊張感を抱えながら会ういびつな関係性だったので、そういうトピックがない取材はお互いリラックスしてしゃべれた。質問がひとしきり終わると「時事的な話いります? 最近の野球とか」。いつもこちらのニーズを先回りして応えてくれる優しい男だった。

 飛ぶ鳥を落とす勢いで主演を張りまくっていた13年前、主演映画でインタビューしたときのこと。「心のどこかで、『本来(大役を)渡されるべき人間じゃないのかな、主役を張れる器なのかな』という自問自答はずっとありました」と心境を吐露したことが忘れられない。自信に満ちあふれた姿の裏には葛藤し続けた日々があったからこそ、何が起こっても逃げずにいられたのだと思う。

 かつての所属事務所は思いも寄らぬ事態で形を変えた。25年3月末日でKAT―TUNは解散し、自身も独立したが同年11月に異例の解散後ライブでグループに幕を引いた。逃げない男は、自らのアイドル人生に一段落をつけて、前に進んだ。7月からは解散後初のソロツアーが控えるなかで、結婚報告をこのタイミングでファンに伝えることの重みも亀梨なら分かっているはずだ。すべてを背負い、覚悟を決めた亀梨の新たな表現を受け取ることを楽しみにしている。(宮路 美穂)