4月にスタートした新水10ドラマ『LOVED ONE』。主人公である天才法医学者・水沢真澄を演じるのは、ディーン・フジオカさんです。ドラマや役柄への思い、「LOVED ONE」という言葉に込められた意味についてインタビューしました。

法医学ヒューマンミステリー

ディーン・フジオカさん演じる、アメリカ帰りの天才法医学者・水沢真澄が、新たに結成された法医学専門チーム「MEJ」(メディカルイグザミナージャパン)のメンバーとともに、遺体の死因究明と、その人が生きた証しを解き明かしていく法医学ヒューマンミステリー『LOVED ONE』。死因不明社会と揶揄される日本の闇に真正面から斬り込む、切なくも優しい物語に、ディーンさんは運命的な出合いを感じているそうです。

「ここ数年、身近な友人や知人が急に旅立ってしまうことが重なり、”命”を扱う本作との出合いに強いご縁を感じました。法医学的に謎を解いていくミステリーでありながら、故人や残された人たちの思いにまで踏み込んでいくので、その分、大変さも2倍になります。でも今の自分だからこそまっすぐに向き合える作品で、まさにパーフェクトなタイミングだと思っています」

演技に説得力をもたせるために

真澄はだれにでもフラットに接し、物腰はやわらかいけれど自身の信念は絶対に曲げず、わずかな矛盾も見すごすことができない変わり者。しかし、遺体と向き合った瞬間、圧倒的な観察力と独自の視点で真実を導き出し、死の先にある“生きていた時間”を静かにすくい上げていきます。

「真澄がなぜこういう行動をするのか、謎を解くことに対してなぜそこまでモチベーションが高いのか。見た目や内面、バックグラウンドを含め、『この背景があるからこそ、このひと言が届けられる』という説得力をもたせるために、針の穴に糸をとおすような作業を諦めずにやり抜いています。その一方で、“ちいかわ”のように愛される存在になれたらいいなとも思っていて(笑)。忘れないように、いつもちいかわグッズを身近に置いています」

「愛とは日常の積み重ねの延長線上に存在している」

タイトルの『LOVED ONE』とは、法医学者が遺体にささげる敬意が込められた言葉。“亡くなった人”ではなく、“かつてだれかに愛されていた存在”としての名称です。主題歌『Loved One』も、ディーンさんが自ら書き下ろした新曲で、まさに全身全霊で本作に臨んでいます。

「僕も今回初めて『LOVED ONE』という言葉が、法医学の業界用語でご遺体ということを知りました。本作は、故人が歩んできた人生のなかに、だれかに愛された記憶やだれかを愛した証しがあって、残された人々にとってどんな存在だったのか、その命がどんなに大切なものだったのかを丁寧に描く物語です。愛とはなにかと考えたとき、『ありがとう』や『おはよう、おやすみ』、『ただいま、おかえり』など、日常の積み重ねの延長線上に存在しているのではないかと思い、主題歌は平凡な1コマを重ねたシンプルなラブソングにしました。ドラマや主題歌をとおして、日常の尊さやかけがえのなさに気づき、周囲の人々に感謝するきっかけになれたらいいなと思います」