JRT四国放送

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県内には、まだまだ私たちの知らない隠れた名所がたくさんあります。

今回、私は徳島市飯谷町を訪ねてきました。

こんな良いところを、今まで知らなかったんだと思いました。

ご覧ください。

徳島市の南部に位置する飯谷町は、山に囲まれ中心を勝浦川が流れる、のどかな農村地帯です。

今回、案内してくれる人との待ち合わせ場所は、2019年に閉校となった飯谷小学校。

(森本アナウンサー)
「きょうは日差しが強いのですが、木の陰に入ると涼しく感じますね」
「おはようございます、よろしくお願いします」

癒しの里・飯谷の案内人は、地域活性化グループ飯谷鳴滝会の田面隆会長と長尾伸夫事務局長です。

(森本アナウンサー)
「飯谷町良いところがいっぱいあると思いますが、きょうはどこに案内してくれるのですか」

(飯谷鳴滝会・長尾伸夫 事務局長)
「鳴滝です」

(森本アナウンサー)
「鳴滝!」

その滝は、勝浦町に向かう県道から約160メートルの場所にあるとのこと。

(森本アナウンサー)
「音が聞こえてきました」

(飯谷鳴滝会・長尾伸夫 事務局長)
「はいはい、そうですね」

(森本アナウンサー)
「滝の音?じゃあ名前の由来というのはこれなんですか?」

(飯谷鳴滝会・長尾伸夫 事務局長)
「それはちょっとわからないですけど、おそらくそうだろうと思います」

(森本アナウンサー)
「だから鳴滝、滝が鳴っているんだ」

「鳴滝」は徳島市民遺産にも選ばれている、飯谷のシンボルです。

落差は約25メートル、一年中枯れることなく音を立てて流れています。

(森本アナウンサー)
「音がダイレクトに、こっちに響いてくるように感じる」

(飯谷鳴滝会・長尾伸夫 事務局長)
「そうですね」

(飯谷鳴滝会・田面隆さん)
「そうですね」

古くから信仰の場としても親しまれてきた鳴滝、すぐそばには不動明王も安置されています。

1801年に祀られたというこちらの不動明王、クレーンなどない当時、一体どうやってあの場所へ置いたのでしょうか、そのヒントが2人の会話の中にありました。

(飯谷鳴滝会・長尾伸夫 事務局長)
「田面さんが総代をしていた時に、祠を建てた」

(飯谷鳴滝会・田面隆さん)
「25メートルのやぐらを組んで、それでやった(祠を設置した)」

200年前、ご本尊も同じように祀られたのかも。

(森本アナウンサー)
「地域の人にとってどんな場所?」

(飯谷鳴滝会・田面隆さん)
「憩いの場所ですね、荒らされたくないって、ゴミとかね」
「できれば地域の者だけで(楽しむ)とも思うけど、いい所だからみなさんに知ってもらい、楽しんでもらいたい」

足に不安があるという田面会長とここでお別れして、私たちは滝の上にある「奥の院」を目指します。

しかしそこは、助けとなるロープこそあるものの、私たちでも恐怖を感じるほどの険しい山道です。

(森本アナウンサー)
「これもうロープは必要」

(飯谷鳴滝会・長尾伸夫 事務局長)
「うおっとあぶない。案内する方が落ちるとこだった」

長尾さんによりますと、このような難所にある奥の院にカメラが入るのは、今回が初めてだそうです。

(森本アナウンサー)
「あら、これちょっときつくないですか?」

(飯谷鳴滝会・長尾伸夫 事務局長)
「ここがね一番の難所です。間違いなし」

(森本アナウンサー)
「ほんとだ、ここ角度がきつい」

(森本アナウンサー)
「ちょっと開けましたね竹林」

(飯谷鳴滝会・長尾伸夫 事務局長)
「竹林ですね」

険しい山道の途中に突如、現れた一面の竹林。

美しい自然の風景に疲れも吹き飛びました。

こうして歩くこと、かれこれ約30分。

ようやく目的地が近づいてきました。

(飯谷鳴滝会・長尾伸夫 事務局長)
「あそこが奥の院です」

(森本アナウンサー)
「ここ?」

(飯谷鳴滝会・長尾伸夫 事務局長)
「あの岩」

(森本アナウンサー)
「ああああ」

これが「鳴滝の奥の院」。

かつては女人禁制で、山伏の行場だったと言います。

大きな岩屋の中の観音像は、いつだれが祀ったのか定かではありませんが、こんな場所にもかかわらずお参りに来る人が絶えないそうです。

長尾さんは少年時代、友人と山を探検していて奥の院へたどり着いたことがあったそうです。

(森本アナウンサー)
「どんな気分でした?その時」

(飯谷鳴滝会・長尾伸夫 事務局長)
「ワクワクした、すごいって」

(森本アナウンサー)
「どこまで入っていいんでしょう」

(飯谷鳴滝会・長尾伸夫 事務局長)
「おっととっとと」

(森本アナウンサー)
「また、空気が変わりますね」
「いやぁすごいな、こんなに岩が重なっているんだ。まさに天然の奥の院ですね」
「いやぁ到着しました、すがすがしい気分ですね」

鳴滝の「奥の院」は、神聖な空気が漂う癒しの空間でした。

もう一つ、飯谷には心を癒してくれる滝があります。

それが、鳴滝から車で約5分の場所にある「七釜」。

整備された遊歩道を100メートルほど歩くと、出会うことができます。

(森本アナウンサー)
「すごい、連なっている。これ?ななかま?」
「七釜」
「七つ釜があるということ?」

「七釜」は小さな滝が段々に連なっている滝で、まさに水が岩を穿ち作り上げた自然の造形です。

かつて7つあったという滝つぼは、今は5つしか見えませんが、静謐な流れが心の汚れを洗い流してくれるように感じました。

優しい滝の音と緑を照らすやわらかな日差し、癒しの里、飯谷を満喫した一日でした。