関節ケアの第一人者として知られる角田紀臣氏が、自身のYouTubeチャンネル「つのだ式関節整体 角田紀臣」で「【腰痛の原因は腰にあらず】お腹の奥の癒着だった!?痛くない施術で全身を整える【郡司浩平さん】」と題した動画を公開。競輪のトップアスリートである郡司浩平選手をゲストに迎え、パフォーマンスに影響を与える身体の歪みについて解説した。

角田氏によると、身体の不調は連鎖することが多く、右足首の不調が左膝へ、そして右股関節へと「雷マーク・くの字みたいなバランス修正」が起こるのが一般的だという。しかし、郡司選手の場合はこのパターンとは異なり、左股関節に問題が見られた。実際に股関節を圧迫すると、正常な右側は全く痛まないのに対し、左側には激痛が走った。

角田氏はこれを股関節が前方にズレる「前捻(ぜんねん)」という状態だと診断。このズレは、競輪選手にとって深刻なエネルギーロスにつながると指摘する。本来、ペダルをまっすぐ漕ぐ力が必要だが、股関節の軸がズレていることで「漕ぐ力が外に行ってしまう」からだ。氏はこれを、多くの日本人ランナーがガニ股気味の骨格のため、一度内転筋で脚を中心に寄せてから大腿四頭筋を使うことでタイムロスが生じている現象になぞらえて説明した。

郡司選手のこの状態は、股関節の奥にある腸骨筋や大腰筋といったインナーマッスルが固まっていることが原因だった。角田氏が股関節の位置を瞬時に戻し、癒着した筋膜を剥がす施術を行うと、郡司選手は「すごい!全然ない!」と痛みが消えたことに驚きの声を上げた。

一見無関係に思える部位のズレが、アスリートのパフォーマンスに大きな影響を与えていることがわかる。身体の連動性を理解し、根本原因を特定することが、エネルギーロスを防ぎ、本来の力を発揮するための鍵となるだろう。

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