ラルフ・ローレンで5年以上勤めた元スタイリングディレクター、コンラッド氏(Konrad)は、Glossyとの対話のなかで、このトレンドの起源、何が魅力なのか、他ブランドがどう乗るべきかを語った。以下はその会話から、長さや明瞭さのために若干編集を施した抜粋である。Subscribe: Apple Podcasts | Spotify
ラルフ・ローレンの元スタイリングディレクター「人は昔ながらでクラシックな気分を味わいたい」
ラルフ・ローレンで長年勤めた者として、私はTikTokやInstagramでこのルックをどう手に入れるか、アドバイスを出してきた。そして、私の動画には何百万という再生がある。私自身および私のブランドにとって素晴らしいことだ。しかし状況を見れば、ファッションとビューティーにおいてひとつの転換が起きている。2010年代には、派手で騒がしいバレンシアガ(Balenciaga)やグッチ(Gucci)的な美学があった。そして今は、クワイエット・ラグジュアリー(静かな贅沢)やこのオールドマネー美学への移行が起きている。人々はケーブルニット、ワイドレッグパンツに興味を持っている。人々は毎年再解釈できるような、このクラシックで着やすいスタイルを見つけている。人は昔ながらでクラシックな気分を味わいたいのだ。本質的に「車輪を再発明する」わけではない。タータン・プレイド(チェック柄)はクリスマスのモチーフとしてずっとあった。だから多くは典型的なサイン型キュー、タータン・プレイド、赤いリボン、クリスマスツリーの上で光るカラフルな点滅ライトではなく暖かい灯り、そして新しいクリスマスポップではなくスロージャズ、そういうものだ。想像してみてほしい、茶色のレザーチェアの上にチェックのブランケットがかかっている姿を。実際には非常にシンプルだ。多分、人々の屋根裏には既にそのいくつかのシンプルな要素がある。我々はかつて、クリスマス時期になるとシャンデリアのランプシェードをタータン・プレイドのものに取り替えていただけだった。簡単な入れ替えである。明らかに「同じルックをより少ないお金で手に入れよう」という要素がある。これはTikTok上で多く見られる。たとえば、ホームグッズ(Home Goods)やTJ マックス(TJ Maxx)に行くと、タータン・プレイドのランプシェードを付けた真鍮ランプが並ぶ通路が丸ごとある。人々はまた、eBayでヴィンテージのラルフ・ローレンのクッションを探している。今、誰もがお金を使うことに神経質になっているが、こうしたクラシックなアイテム、たとえばケーブルニットのセーターなどは、一生使えるものだ。改めていうが、人々は支出に慎重になろうとしており、このクラシックなルックはそれを反映している。[原文:Glossy Podcast: Inside the rise of the Ralph Lauren Christmas trend]Danny Parisi(翻訳・編集:島田涼平)