『ちょっとだけエスパー』©︎テレビ朝日

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 ドラマ『ちょっとだけエスパー』(テレビ朝日系)第4話は、物語全体における大きなターニングポイントとなる回。それが四季(宮粼あおい)のエスパーとしての能力の発現、そして市松(北村匠海)らの正体が少しずつ明かされることだ。

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 “ちょっとだけ”のエスパー能力が発現するEカプセルを飲んでしまった四季。すぐには変化は見られず、円寂(高畑淳子)や半蔵(宇野祥平)の能力の成長、市松の暗躍、文太(大泉洋)と四季の恋愛模様へと次第に視聴者の関心が移っていった先で、四季の能力が突如発動する。

 それが、ろうそくの火を吹き消そうとした息が、バースデーケーキどころか、文太すらも吹き飛ばすほどの勢いとなる、というもの。“風を起こす”と表現してもいいくらいだ。クリーニング屋に勤める四季は、シミが消せる能力を欲していたが、“消す”という広義的な意味では四季の潜在的な思いも関係しているのだろうか。当然、能力に驚く四季に対して、文太がどうリアクションするのか、Eカプセル、はたまたノナマーレについてどう説明するのかが今後の焦点となる。

 また、第4話では文太たちの前に市松が初めて姿を現す。四季に好意を抱く大学生の登場によって文太はやきもちを焼き、さらには四季の誕生日プレゼント探しによって、四季を考える時間が増えていく。そこで気づくのが、四季を何も知らないこと。みなとみらいでのデートからお互いの“好き”を見出していき、やがて文太の思いは「好き」から「愛してる」へと変わっていく。それが本心からの言葉なのか。文太はエスパーとしての正体はバレているわ、人を愛してしまっているわで、ノナマーレのルールを何一つ守れていない。

 そう、市松は文太たちがエスパーであることを知っている。始めは“たこ焼きラブ”の「たこやき研究会」として近づき、文太に家がバレた市松は観念したかのように「超能力研究会」として“オカルト好き”を装う。超能力を懇願する市松に、文太が血の滲むような努力を要求する姿はなんとも滑稽で笑ってしまうが、ラストに映し出されるシーンで状況は一変していく。

 市松の部屋、テーブルの上にはEカプセルが2つ。そこには放送前に登場が予告されていた新キャラの久条(向里祐香)と市松、そして桜介(ディーン・フジオカ)の息子・紫苑(新原泰佑)の姿が。久条が手を差し出し「どうぞ」というようなジェスチャーから、市松と桜介はEカプセルを飲み込むのだ。文太と半蔵が市松の部屋に突入する前、市松は何者かと電話をしていた。おそらく市松が口にしている遠距離恋愛中のアイちゃんだろう。「アイちゃんは心配性だよね」「それは見つけた。会うことになってる。名前は久条」という会話から市松と紫苑は久条と会うのは初めてであることが推測できる。

 兆(岡田将生)の言う「未確認因子」として暗躍し始めた市松サイド。第5話では早くも文太たちと市松たちが激突する。市松と紫苑の能力も気になるところだが、どちらがヒーローで、どちらがヴィランか、というのが争いの種に。桜介から手渡されたシオンの花束を紫苑がゴミ捨て場に投げ捨てるシーンは、彼らがヴィラン側であることを暗示しているように思えた。

(文=渡辺彰浩)