TOHO animation 公式YouTUbeチャンネルより

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 新年度が始まり、各局で春アニメの放送がスタートしている。アニメの内容はもちろん、作品を盛り上げる主題歌も気になるところだ。本稿では、今期のアニメ主題歌から4曲をピックアップし、作品との親和性を紐解いていく。

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 毒と薬に異常な執着を持つ薬屋の娘・猫猫が難事件に挑むTVアニメ『薬屋のひとりごと』(日本テレビ系)。第2期第2クールのオープニングテーマはMrs. GREEN APPLEが担当している。楽曲タイトルの「クスシキ」は“薬”の語源と言われている古語の“奇し”(くすし)からつけられており、〈摩訶不思議だ〉という歌い出しが謎解きエンターテインメントである本作に視聴者を誘う。妖しげに上昇/下降するメロディや転調と、次々と景色が変わるような鮮やかな展開も、宮中の華々しい世界観、そこで生まれる数々の謎を表すようである。生死を超えた愛を歌う楽曲テーマ、和楽器を取り入れた神秘的なサウンドも、物語の奥深さを引き立てている。

 TVアニメ『ウィッチウォッチ』(MBS/TBS系)は、鬼の力を持つ高校生・乙木守仁と魔女・若月ニコの幼馴染が同居生活を送るというストーリー。オープニングテーマであるYOASOBIの「Watch me!」は、Ayaseのコメントによれば、ニコが守仁に抱く恋愛的なピュアな想いにフォーカスして制作したとのこと(※1)。星が舞うようなポップなサウンドとikuraの可愛らしいボーカルが、ふたりの恋愛模様やドタバタ劇を思い起こさせる。何かとトラブルを起こしがちな自分の隣にいてくれる守仁への想いや、ポジティブなエネルギーに満ちた歌詞もニコらしさ全開。アニメのにぎやかな空気感と絶妙にマッチしており、オープニングから視聴者の胸を躍らせてくれる。

 米澤穂信による推理小説をアニメ化した『小市民シリーズ』(テレビ朝日系)。かつての苦い経験から清く慎ましい小市民を目指し、平穏な学生生活を送ろうとする小鳩常悟朗と小佐内ゆきだが、なぜか周りで不可解な事件や災難が発生してしまうというストーリーだ。第2期のオープニングテーマはヨルシカの「火星人」。n-buna曰く「今いる場所を抜け出して火星に行きたいという曲」(※2)だといい、穏やかなギターの音色で幕を開けながらも、日常に影を落とすような不穏さを時折まといながら進行していく。繊細ながらも哀愁を帯びたsuisのボーカルも、登場人物の心情を表すように物語に寄り添っている。

 人との距離感がつかめない物静かな女の子・阿波連れいなと、前シーズンを経て彼女と付き合うことになったクラスメイト・ライドウの関係を描いた『阿波連さんははかれない season2』(TOKYO MXほか)。オープニングテーマは、ずっと真夜中でいいのに。の「微熱魔」だ。さまざまな楽器が自由に音を鳴らすイントロは〈熱を帯びた言葉たちが やんちゃする〉を表すようであり、ラブコメディ要素の強いこの作品を引き立てている。ACAねのウィスパーな歌声と、〈追いかけても 問いかけても また/迷宮 担うばかり〉という恋のもどかしさを歌った歌詞からは、静かながらも確かに灯る恋の熱が感じられ、阿波連れいなのキャラクターも想像させる。

 数々のアーティストが作品を盛り上げる春アニメ。作品に寄り添った主題歌にも注目して鑑賞してはいかがだろうか。

※1:https://witchwatch-anime.com/music/※2:https://shoshimin-anime.com/music/

(文=かなざわまゆ)