茂木健一郎氏、「仕事のB面は意外と楽しい」社会人の魅力を語る

脳科学者の茂木健一郎氏が、「働くことの楽しさのA面とB面」と題した動画で、社会人になる際の心構えについて語った。茂木氏は、学生生活とは異なる環境に不安を感じる人も多いが、「思ったほど、楽しいことがないわけじゃない」「意外と楽しいことがある」と、社会での新しい発見について前向きな意見を述べた。

茂木氏によれば、仕事には「表と裏のバランス」があるという。社会人としての役割を果たすことは重要だが、仕事の裏側、いわゆる「B面」にも楽しめる要素が多いと指摘。例えば、業務時間外の懇親会や同僚との対話など、職場の仲間との交流が仕事の重要な一部であるとして、単に表の真面目さだけでなく、裏の楽しさにも目を向けるべきだと強調した。

このような考え方は、教師などの職業にも当てはまると茂木氏は話す。授業中の真剣な顔だけでなく、教員同士での計画や運営のための会話も含めて、仕事全体を捉えることが重要であると述べ、「トータルに見るとそこに人間的なものがある」とまとめた。

動画の最後で茂木氏は、今年社会人になる人々や既に働いている人々に向けて、「A面だけじゃなくて、B面の方も含めて全体で味わえたら、いいなと思う」とメッセージを送り、仕事の全体像を楽しむことを薦めた。