I-ne 大菅研登氏「YOLUのカテゴリ拡張成功を基盤に、サステナブルな事業拡大を推進」
2024年のマーケティングおよびメディア業界は、テクノロジーや市場環境の急速な変化を受け、これまでの慣習や枠組みに頼らない柔軟なアプローチが求められるようになった。7月に発表されたChromeにおけるサードパーティCookie廃止の撤回をはじめ、AI活用が実践フェーズに突入したことでデータドリブンな戦略がさらに重要視されるなど、手法が大きな転換期を迎えたことは明らかだ。こうしたなか、Digiday Japan恒例の年末年始企画「IN/OUT 2025」では、当メディアとゆかりの深いブランド・パブリッシャーのエグゼクティブにアンケートを実施。2024年をどのように総括し、2025年に向けてどのような挑戦と成長のビジョンを描いているのか、その想いに迫った。株式会社I-neで、ビューティーケア事業本部 本部長を務める大菅研登氏の回答は以下のとおりだ。◆ ◆ ◆
――2024年のもっとも大きなトピック・成果は何ですか。
夜間美容ブランド「YOLU(ヨル)」のカテゴリ拡張の成功です。YOLUは、健やかな朝を迎えるための夜間に行う美容習慣を「夜間美容(ナイトケアビューティー)」とし、お客さまの限られた夜の時間を美容タイムに変えるブランドです。秋には、入浴料、ボディソープ、ボディミルクなどボディケアカテゴリに進出しました。特にタブレット入浴料の「YOLUドリーミング バスタブレット」は、「睡眠環境をサポートする香りと湯色」「温浴効果を感じられる重炭酸」「美容液成分配合」でパフォーマンスが高く、リピートも好調です。SNSのプロモーション施策も奏功し、ECでのランキング1位*を獲得。店頭での配荷も好調で、入浴剤市場の拡大に貢献しました。 *週間ランキング 入浴剤 2024年9月11日更新(集計日:9月2日〜9月8日)/デイリーランキング 日用品雑貨・文房具・手芸 2024年9月4日(集計日:9月3日)/デイリーランキング バス用品 2024年9月4日(集計日:9月3日)/デイリーランキング 入浴剤 2024年9月4日(集計日:9月3日)/デイリーランキング ボディケア 2024年10月4日更新(集計日:10月3日)/デイリーランキング 石けん・ボディソープ 2024年10月4日更新(集計日:10月3日)――2025年に向けて見えてきた課題は何ですか。
ヘアケア市場においては、大手メーカーのプレミアム価格帯への参入も増加しました。そのなかで、商品の機能性に加え、より魅力的なプロモーションの開発や、手法のアップデートの迅速性も必要であると認識しています。 当社は、インハウスクリエイター・デジタルマーケターが80名以上所属していることが強みです。2025年は、その強みをより活かすため、プロモーション関連の組織の変更も行い、よりI-neらしい話題化できるコミュニケーションやコンテンツの開発や、オウンドメディア、ペイドメディアまで細部にこだわり、一気通貫したプロモーションの立案と実行をしていきます。――2025年にチャレンジしたいことを教えてください。
当社のミッションは、「We are Social Beauty Innovators for Chain of Happiness」。事業拡大はもちろん、サステナビリティの両軸を追求しており、大幅に加速させる元年にしたいと思っています。 大きくは3点あります。1点目は、2025年は「BOTANIST(ボタニスト)」を発売して10周年です。昨年は、環境省とのカーボンフットプリント(CO2排出量の見える化)のモデル事業の取り組みをはじめました。より持続的な社会の実現のため、お客さまへの感謝を示すと共に、サステナブルなアクションの啓蒙にもチャレンジします。 2点目は、「BOTANIST」「YOLU」「SALONIA(サロニア)」に並ぶ柱の確立です。2025年も複数の新商品を計画しています。現在I-neの柱となっているブランドには、BOTANISTの掲げる「植物と共に生きる」をはじめ、確固たるブランドパーパスがあります。事業成長はもちろん、社会課題の解決につながる明確なパーパスを持つ、持続的なブランドの発売・育成にコミットします。そして3点目は、生産性の向上です。当社には明確なミッション、ビジョン、バリューがあり、組織文化も強みです。ミッションに近づくため、より能力密度の高い集団を目指し、育成や仕組みを洗練させていきます。・年末年始企画「IN/OUT 2025」の記事一覧
