2024年のマーケティングおよびメディア業界は、テクノロジーや市場環境の急速な変化を受け、これまでの慣習や枠組みに頼らない柔軟なアプローチが求められるようになった。7月に発表されたChromeにおけるサードパーティCookie廃止の撤回をはじめ、AI活用が実践フェーズに突入したことでデータドリブンな戦略がさらに重要視されるなど、手法が大きな転換期を迎えたことは明らかだ。こうしたなか、Digiday Japan恒例の年末年始企画「IN/OUT 2025」では、当メディアとゆかりの深いブランド・パブリッシャーのエグゼクティブにアンケートを実施。2024年をどのように総括し、2025年に向けてどのような挑戦と成長のビジョンを描いているのか、その想いに迫った。中野製薬株式会社で、マーケティング本部 コンシューマー事業本部 専務取締役を務める中野敬士氏の回答は以下のとおりだ。

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――2024年のもっとも大きなトピック・成果は何ですか。

2024年4月に新工場が竣工しました。生産設備や環境が一新されたことで、生産能力が従来の約2倍、かつ今まで以上に高品質の商品をお客さまにお届けできることになりました。また「CASBEE建築評価認証」*で日本国内の頭髪化粧品業界初**の最高位「Sランク」を取得し、環境負荷だけでなく、働く従業員への配慮も高い生産工場として認定されました。*CASBEE:省エネルギーや環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮はもとより、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建物の品質を評価し格付けする手法。**当社調べ(2024年5月31日現在)

――2025年に向けて見えてきた課題は何ですか。

人財採用と育成と組織づくりです。ここ数年で中心事業のプロフェッショナル事業以外の2つの事業(コンシューマー事業、ODM/OEM事業)への投資を行ってきました。その結果で見えてきた課題と外部環境の変化を鑑みつつ、事業推進のために必要な人財採用/育成や組織機能、外部支援体制を社内に実装していくことが必要だと考えています。

――2025年にチャレンジしたいことを教えてください。

1つめは、グローバル進出と販路拡大です。国ごとに美に対する文化が異なるなかで、顧客に幸せになっていただくために弊社ブランドの独自的な強みを顧客ニーズにどのようにフィットさせていくかが、最大の課題になると考えています。また、ローカルの有力な代理商とのコネクションの獲得やリレーションの強化も必要なので、私自身も積極的に現地に足を運び、手触り感のある顧客理解や商流理解に努めます。2つめは、TikTokの積極的な運用です。主にZ世代へのコミュニケーション手法として、訴求型ではなく共感型のコンテンツをTikTokを通じて新たに実践していきます。従来より行っているオンライン、オフラインの顧客接点に加えて、新たに「スワイプされない」コンテンツにより生活者の視野に入る企業/ブランドとして、カテゴリー内で第一想起される存在を目指していきます。

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