会見を途中退席するジャガー横田

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 初代タイガーマスクの佐山サトルが主宰する「ストロングスタイルプロレス」(SSPW)は15日、都内で記者会見し11月5日に新宿FACEで「初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVoL.31」を開催することを発表した。

 会見には新間寿会長、初代タイガーマスク、女子プロレスを統括し団体の相談役を務めるジャガー横田が登壇した。

 冒頭で新間氏がこれまでの同団体での女子プロレスの試合で凶器がリング上でむき出しになったまま試合が行われたことに「これどういう意味だ!試合なんかやめた方がいい。どこがストロングスタイルだ!」と激怒した。

 この発言を受けジャガーは「プロレスって難しい」と切り出し「格闘技戦とプロレスは全然ルールが違うもの。強いだけではダメなのがプロレスだと思います」と明かした。続けて「新間会長の言葉をいただくと格闘技戦に近いものをお見せしなければいけないのかなと思っております。それは不可能です。なぜならプロレスには受けの美学があります。格闘技戦には受けの美学がありません。プロレスは受けていくところから切り返すことを考えるという最低限の暗黙のルールがあります。その中で戦っていくって受けないで済む方が難しくないと思っています。ここだけは残念ながら新間会長と私の考えは違うと思います」と明かした。

 続けて新間氏が激怒した凶器をむき出しにした試合に理解を示し「その考え方がストロングスタイルと違うんであれば私はストロングスタイルに立たせもらうことはできなくなります」と示し、初代タイガーへの敬意を明かした上で「今、現在の私の考え方が新間会長と考えが違うんであれば(ストロングスタイルのリングに)立てなくなりますし、相談役も戦っている身なので平井代表に『できない』と話をしたところです。はっきり言いますとオファーがあれば立たせてもらうことはあると思いますが今日限りで相談役はやめさせていただきます。ありがとうございました」と表明し会見を途中退席した。

 突然の相談役辞任に平井丈雅代表は「あまりにも突然のことで…」と困惑。ジャガーの思いを受け止めた上で「生涯現役というジャガー様のプロレスラー生活がまっとうされるようにジャガー様のご決断を尊重させていただきます!」と辞任を受け入れ、今後は選手として参戦オファーを続けることを約束した。この展開に佐山は「話を聞いてないので、ガチで言っているのか、計算の下で言っているのか…ジャガーさんのストロングスタイルへの思いは我々と変わりません。話が見えていないです」と話していた。

 これまで同団体の女子プロレスはジャガーが統括してきたが今回の電撃辞任で女子プロを管理する人材は不在となる。この日の会見には、出席を予定していた2冠王・Sareeeが「謎」の欠席。今後、さらなる不透明な状況へ突入する。

 ◆11・5新宿大会決定済みカード

 ▼タッグマッチ30分1本勝負

ジャガー横田、Sareee vs タイガー・クイーン、藪下めぐみ

 ▼タッグマッチ30分1本勝負

村上和成、ダーク・ウルフ vs スーパー・タイガー、関本大介

 ▼30分1本勝負

船木誠勝 vs 間下隼人

 ▼30分1本勝負

ダーク・ウナギ vs ChiChi