第100回箱根駅伝で7区を任され、平塚中継所でたすきをつなぐ中央大の吉居駿恭(左)

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 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(関東学生陸上競技連盟主催、読売新聞社共催)の予選会が19日、立川市などで行われる。

 前回100回大会の予選会では13枠だった本大会の出場枠が、今年は10枠と例年通りに戻り、出場する43チームの激戦が予想される。

体調不良者相次ぎ、前回本大会13位

 今年1月の本大会で体調不良者が続出し、13位に沈んだ中央大。3年ぶりとなる予選会に、佐野拓実主将(4年)は「予選会をトップ通過し、本大会で3位以上という大きな目標の弾みにする」と意気込む。

 今年の本大会では直前にせき込む選手が相次ぐなど、チームは体調管理に苦労した。そんな苦境の中でも吉居駿恭選手(3年)が区間賞に輝き、地力を見せた。

 新チーム発足後は体調管理を徹底し、厳しい練習もこなせる体にするため、腹筋や体幹のトレーニングを強化するなど基礎を見直した。成果は8月の合宿で表れ、佐野主将は1000キロ近く走り込むことができたといい、「故障者が少ない状態で合宿を乗り越えられ、自信につながった」と手応えを口にする。

 チームの総合力を確かめるため、予選会では主力選手らをあえて出場させない。それでも藤原正和駅伝監督は「14人は上位で戦える選手たち。予選会はトップで通過する」と自信を見せる。