4回、村上の適時打に喜ぶ岡田監督(左から2人目)=撮影・山口登

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 「中日3−8阪神」(18日、バンテリンドーム)

 阪神が15安打8得点で怒涛の5連勝。引き分けに終わった首位・巨人とは1・5ゲーム差に迫ったが、チームのムードを象徴するようなワンシーンがあった。

 四回だ。木浪の二ゴロ間に貴重な追加点を奪い、なおも2死二塁。打席には投手の村上が入ったが、右前にタイムリーを放ち高橋宏から価値ある3点目を奪った。

 直後、ベンチでは選手・首脳陣が興奮気味に村上をたたえた。岡田監督が満面の笑みを浮かべて拍手を送る隣で、前川は両手を突き上げてガッツポーズ。選手と指揮官が一体となっているように映るシーンだ。

 阪神は高橋宏が降板する6回まで117球を投げさせた。単純に得点をあげるだけでなく、各打者が打席で粘り、きっちりと球数を投げさせたことで防御率のタイトルを争う高橋宏を6回でマウンドから引きずり降ろした。

 以降は着実に追加点を奪い、九回には一挙4点のビッグイニング。岡田監督は「この時期やねんからピッチャー関係あらへんやん。ファームのピッチャー来たら打てるんか?そういうことやんか」と語っていた。