ドイツ保守政党、メルツCDU党首の首相候補指名で合意

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Andreas Rinke

[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツの保守政党であるキリスト教民主同盟(CDU)と姉妹政党キリスト教社会同盟(CSU)は、次期総選挙でCDUのフリードリヒ・メルツ党首(68)を首相候補とすることで合意した。

CSUのマルクス・ゼーダー党首が身を引く。ゼーダー党首がメルツ党首との会見で発表した。

正式決定には各党の承認が必要だが、可能性があったCDUのノルトライン・ウェストファーレン州首相がメルツ氏支持を16日に表明したため、候補はほぼ確定となった。

保守政党にとって史上最悪の結果となった2021年の選挙での内部論争を避けるため、選挙の1年前という早い時期の決定となった。

メルツ氏は2022年に党首に就任。経済リベラル派で、党の右傾化を進めてきた。特に移民問題で強硬な姿勢を打ち出している。

世論調査ではCDU/CSUがリードしており、一部の調査結果では、ショルツ首相の社会民主党(SPD)、緑の党、自由民主党(FDP)の連立3党の合計支持率を上回っている。