8月20日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)では、岸田文雄首相の退陣が、派閥政治資金パーティー裏金事件からの「信頼回復のきっかけにはならない」との回答が78%に上ったという東京新聞の記事を紹介した。

番組で紹介した東京新聞の記事によれば、共同通信社が17から19日に実施した全国緊急電話世論調査の結果、自民党総裁の岸田文雄首相の退陣が、派閥政治資金パーティー裏金事件からの「信頼回復のきっかけにはならない」との回答が78%に上ったと報じている。

この記事を受けてフリーライターの武田砂鉄氏は、14日に岸田首相が次期総裁選に出ないことを表明した後の世論調査の結果、信頼は回復しないという回答が78%で「(有権者の側は)騙されないぞ」ということが数値として表れているが、ワイドショーやニュース番組では次期総裁が誰になるのかという話をずっとし続けていて、報じる側がこの「裏金問題を忘れさせようとしているのではないか」という構図が見えてくる。この岸田首相が退陣したからと言って自民党に対する信頼は回復しないという数字は、メディアがきちんと報じなければならないと話した。

また、お笑い芸人の大竹まことは、「(裏金)問題を置き去りにして(自民党は)生まれ変われないと思いますけど」と発言した。

番組パートナーの小島慶子は、総裁選をやるのであれば、政治資金の問題を侃侃諤諤とやることでしか(有権者は)納得できないと思うと発言し、総裁選で、なぜあんなことが起きたのか、自分は何が問題だったと思うのか、自分はどのような対策をするのか、政治資金規正法のどの部分に不備があるのか、といったような議論があれば、我々有権者も「あの人の言っている事はまともかな」「総裁にはあの人がいいな」と(ニュースを)見ながら思えるが、その肝心な部分がぼんやりとしか出てこないという現状をみて(自民党は)相変わらずだなと思う、と話した。