脳に気づかれないダイエットとは?(写真提供:Photo AC)

写真拡大 (全2枚)

厚生労働省によると、柔整師が手がける施術所(整骨院)は2018年末時点で約5万カ所となり、10年間で約1.4倍に増えたそう。現代社会で、それだけ体の悩みを抱える人が多いことの表れと思われますが、「疲れにくい体づくり」の専門家でパーソナルトレーナー・坂村純子さんによれば「従来の筋トレやストレッチは逆効果になることも。それより体の構造を正しく知って力みを取ることが大事」だそう。坂村さんの新刊『オトナ女子の「やっかいな疲れ」がとれる大全』より実践的な対策を紹介します。

【書影】若い頃に感じなかった疲れや不調が「快調な毎日」に変わる!『オトナ女子の「やっかいな疲れ」がとれる大全』

* * * * * * *

ダイエットするなら脳に気づかれないことが大事

ダイエットだけでなく、運動も同じですが、「今日から始める!」となったら、とにかくアクセル全開で、 いきなりキツイことから始めてしまう方がとても多いようです。

たとえば、「今日から甘いものは食べない!」「夜は食べると太りそうだから食べない!」等、とかくいきなり「食べない」選択をしてしまいがち。

だからストレスになって続かなくなるのですよね。

そうしていきなり食事量が減るとどうなるか......。

最初は確かに体重は落ちるかもしれませんが、体からすると「栄養素やエネルギーが入ってこない!大変だ!」となるわけです。

となると、まず基礎代謝が低下します。

基礎代謝が低下することで無意識のうちに日常の活動量が低下して、今度はエネルギーを蓄え始めるのです。

つまり、脳からするとエネルギーが入ってこないことで危機を感じて省エネモードになってしまうので、ますますやせにくい体になるわけです。

脳のしくみから考えても、体に負担がかかることは脅威に感じて、脳の抵抗が起こるといわれています。

ではどうすればよいのか……。

甘いおやつ、急にやめずに徐々に減らして

それはまずはいきなり極端なことから始めないことです。

今までの日常生活の延長線上で、できることから始めましょう。

たとえば、甘いおやつが習慣になっていたら、いきなりやめるのではなく、食べる量を少しずつ減らしていったり、食べるおやつを健康的なものに変えてみる等......。

そうやって小さな変化であなたの脳にダイエットをしていることに気づかれないようにすることがポイントです。

そうすることで体にも負担がなく、ストレスもないので継続できるようになります。

運動も同じでとにかく継続していくことがなによりも大事なので、自分にとって「頑張らなくてもできること」から始めてみてください。

シュークリームは太る?太らない?


シュークリームは太らない?(写真提供:Photo AC)

食べても太らないというよりは、「洋菓子の中では太りにくい」という言いかたが正しいかもしれません。

あんなにクリームがたっぷり入っているシュークリームがなぜ食べても太りにくいのか?

それは、他のおやつと比較して糖質が少ないから。

シュークリームの皮は薄いですものね。

また、気になるカロリーですが、シュークリームのカロリーは一般的なもので、約200〜250キロカロリーです。

もちろんお店にもよりますからあくまでも一般的なものとしてです。

食べ過ぎは太るのは当たり前!

でもシュークリームのクリームが、パンやケーキのスポンジを食べるよりもよい理由があるのです。

ダイエット中もOK!な「おやつ」の選び方

それは、糖質でない成分が多いから!

また、もちろんクリームに砂糖が入っていますが、乳脂肪分、卵のタンパク質も入っている量が多いので、菓子パンよりは、低カロリーですよね。

ただし、 クリームは生クリームとカスタードではカスタードの方がカロリーは低め。

ダイエット中でも、食べすぎなければストレスを溜めずに満足感を味わえますね。

1日200キロカロリーくらいのおやつならOK。

これに加えてさらに太らない食べ方として食べる時間帯と食べ方としては、これはシュークリームに限らずですが、おやつを食べても太りにくい時間帯は、お昼ご飯を食べた後、15時くらいまでに食べると理想的!

というのも、脂肪を溜め込みにくいといわれている時間帯でもあるからです。

この時間帯に食べることで、カロリーを消費しやすくなり食べても太りにくくなります。

また、ゆっくりと時間をかけて食べることで、血糖値の上昇がゆるやかになり太りにくくなるといわれています。

ダイエット中でも、おやつはダメって自分を追い込まないで、楽しんで食べましょう。

<まとめ>
急なストイックなダイエットはやせにくい体になる
ゆるやかに少しずつ行う
頑張らなくてもよいことから始める 

※本稿は『オトナ女子の「やっかいな疲れ」がとれる大全』(大和出版)の一部を再編集したものです。