11日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は続伸。4月の米消費者物価指数(CPI)の結果を受け、前日の米長期債相場が5営業日ぶりに反発したことが追い風となった。

 注目された4月の米CPIは前年同月比の上昇率が4.9%(市場予想は5.0%の上昇)となり、10カ月連続で伸びが鈍化。米債券市場ではインフレに対する警戒感が和らぎ、米長期金利が低下した流れが東京市場に波及した。ただ、きょうは財務省が30年債入札を実施することから積極的には動きにくい面もあり、債券先物は朝方に148円75銭まで上昇したあとは上値が重くなった。

 午前11時の先物6月限の終値は、前日比6銭高の148円64銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%低下の0.405%で推移している。

出所:MINKABU PRESS