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最近増 ゲートなしの駐車場とは?

イオンモールをはじめ全国各地の商業施設などに、続々と「ゲートなし」「ロック版なし」の駐車場が増えているのをご存じだろうか。

【画像】「ナンバー撮影式」有料駐車場 どうやって支払う?【手順】 全6枚

入庫の際、入口近辺に設置されたカメラでナンバープレートを撮影しており、駐車料金はナンバープレートの数字を入れて、提示されたクルマの画像を確認して精算する仕組みだ。


全国各地の商業施設などに、続々と「ゲートなし」「ロック版なし」の駐車場が増えている。入口近辺に設置されたカメラでナンバープレートを撮影している。

駐車券をとってゲートを開けて入場する必要もなく、また、ロック板やフラップ板もないので左ハンドル&車高が低いクルマのオーナーにとっては、とてもありがたいシステムだ。ホイールを擦る心配もない。

ナンバー撮影式であれば、地面ギリギリのエアロパーツをつけていても、最低地上高が低めのクルマであっても平坦な地面で何の突起物もない駐車スペースに安心して駐車することができる。

しかしその一方で、意図せずして駐車料金「未精算」「未払い」になってしまうケースも少なからずあるという。

そのほとんどは、写真でナンバーを読み取ることができない「特殊」なナンバーを付けたクルマのようだ。

いったいどんなクルマなのか?

表示された「外」ナンバーとは?

普段の移動はカーシェアを使っている朝倉明夫さんも先日、「ニトリ目黒通り店」で駐車料金精算時に驚く体験をした。

その日、朝倉さんはタイムズカーで借りたクルマに乗ってニトリ目黒通り店第2駐車場に入った。

買い物が終わって駐車場近くにある精算機で清算をしようとしたところ……。

「ニトリ目黒通り店の精算機は、乗ってきたクルマのナンバープレートの数字を入力して清算する方法でした」

駐車場の柱にも『ナンバープレート4桁を入力して精算するシステムです……』という掲示がありましたね」

「わたしの場合、その時に乗っていたのがカーシェアだったのでナンバーを覚えておらず……。これかな? って、うろ覚えのナンバー入れたら、『該当無し』になりました」

「次に入力したナンバーも違っていて、どうしようかと思っていたところ、精算機の画面に『こちらの中におクルマがありましたらタッチしてください』という表示が出たんです。クルマの写真と共に」

「そこに写っていたのが青い『外』ナンバーの大使館車両でした」

1:該当車は未精算のまま出ていった

2:2日以上駐車場にとめている。

3:精算機のカメラが外ナンバーを判定できない? それで精算は係員に直接おこなった

「このような事情かなと思いました」

ちなみに「外」ナンバーの場合、最初の2桁が国番号となる。また、全部で5桁のナンバーもありその場合は最初の3桁が国番号だ。

「9303」はおそらくスーダン共和国の車両であると思われる。(後述するが、数日後に確認した時には表示されなかったので精算したと考えられる)

確かめに行くと別の「外ナンバー」

その後、この9303ナンバーの大使館車両は駐車料金の精算をしたのだろうか?

ニトリ目黒通り店に確認しにいってみたところ、9303の車両(スーダン)の写真は表示されなかった。


確認時には、 別の外ナンバー車の写真が表示された。

しかし、その代わりになんと! 別の外ナンバー車の写真が表示されたのだ。

それは、「1505」のトヨタ・アルファード。15番はザンビアである。(1972年までは中華民国(=台湾)が15番を使用していたが、その後大使館閉鎖によって消滅した)

またこの話をSNSに書いたところ、まったく別の商業施設の駐車場でも未精算車両として外ナンバーの写真が表示されたという情報が数件寄せられた。

未精算状態になっている外ナンバー車両が多いのは何が理由なのだろうか? そして管理する側はどのような対応をしているのだろうか?

ニトリ広報部に未精算車両への対応を聞いてみた。

関連する企業の見方は

「弊社ではフリースタンディング店舗(単独店)の場合、そもそも駐車料金をいただいていない店舗が多数ございます」(ニトリ広報部)

「お問い合わせいただいたニトリ目黒通り店の駐車場運営については、委託業者であるピットデザイン社の運営方法を基本に、お客様にご理解いただけるよう、必要に応じ運営方法を改善してまいります」

「弊社としては、ピットデザイン社の駐車場運営システムの取り組みを始めたばかりですので、もう少し状況を見極めたいと考えております」

駐車場運営の委託会社であるピットデザイン社にも話を聞いた。

「支払う方法がわからないために未精算のまま出庫するクルマもあるのは確か(とくに外ナンバー車など)です」(ピットデザイン社)

「外ナンバーは読み取りシステムの対象外となる「特殊ナンバー」に該当します。精算が完了するまで、半永久的に記録が残ります」

「未払いを繰り返すクルマについては取締をおこないます(警察と一緒に)」

要するに外ナンバーは入庫時の撮影はできても、数字の自動読み取りができず、また入力システムにも対応していないということなのだろう。

映像や支払い状況はすべて管理される

日本語がわからないドライバーの場合はなおさら、未精算のままで出て行ってしまうこともありそうだ。

しかし、未精算で出ていくクルマの中には、悪意をもって料金を支払わないケースもある。ピットデザイン社にそのような場合の対応を改めて聞いてみた。

「ほとんどの場合は支払う方法がわからなかったりして出ていってしまうパターンですが、悪質な車両に対しては警察と共に取り締まりをしています」

「また、監視カメラの映像や支払い状況などはすべて管理センターで管理されています。未払いの車両はナンバーが記録されており、後日同じナンバーのクルマが系列のコインパーキングに入庫すると管理会社に通知が来るようになっています」

「そこで駐車場の係員または専門業者が現場に急行し取りたてに行きます」

ちなみに、ピットデザイン社は施設付帯駐車場の管理をおこなう専門の会社である。同社の公式サイトをみると、

駐車場のシステム別に「未払い出庫率」が公開されている。

カメラ式

スマートパーク(ナンバー認識/ゲートレス):0.2%

スマートパークライト(ナンバー認識/フラップレス):0.2-0.3%

クイックパーク(ナンバー認識なし/フラップレス):0.6%

ゲート機

0.7-0.8%

ロック板

0.5%

一般的なゲート機式が未払い出庫がもっとも多いのは少々意外である。

ニトリ目黒通り店のタイプは上記の「スマートパーク」であるが、未払い率は0.2%(施設店舗)、0.01%(時間貸し)と全タイプの中でもっとも未払い出庫が少ないという結果がでている。

あとがき

今回の外ナンバー車による駐車料金未精算などはまだかわいい? ものかもしれないが、外ナンバー車両の中には駐禁踏み倒しや飲酒運転など、その無法ぶりがメディアで報道されるケースも少なくない。

つい数日前もニュース番組で駐車禁止の踏み倒しが報道されており、相変わらずロシアがワースト1位で次が中国であることが明らかにされていた。

以前、AUTOCAR JAPANの記事(2019年6月26日)でも触れているが、「外ナンバー」には日本国内最強の特権が与えられている。

国交省(運輸支局)扱いのナンバープレートではなく、外務省が発行する特別なナンバープレートで車検も受ける必要がない。当然、自動車税や重量税など税金も対象外だ。

「外交特権」によって速度違反、駐車違反などの交通違反をしてもおとがめなし。

しかし、こんなクルマとの事故で日本国民が被害を受けたら大変、ということで外務省では外ナンバー発給の条件として販売証明書の提出と任意保険加入を義務付けている。