職場にたった一人"問題人物"がいるだけで、仕事のストレスは耐え難いレベルになる。あまりにストレスが酷いようならば、早いうちに退職して逃げるほうが賢明だろう。一度健康を損ねてしまえば、取り返しのつかないことになってしまうかもしれない。

熊本県の50代女性(福祉・介護/派遣社員/年収250万円)は、前職で介護の仕事をしていたが、わずか10日で辞めてしまった。そこには、とんでもないことを命じてくる男性ケアマネージャーがいたのだ。(文:大渕ともみ)

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「『責任者が嫌だと言って辞めろ』と強いられました」

その男性ケアマネージャーは、施設の責任者を心底嫌っていた。彼は、なんとかして責任者を退職に追い込みたかったらしく、女性にありえない指示を出してきた。

「まだ入りたての私に、責任者の悪口をあることないこと吹き込んできました。そして『責任者が嫌だと言って辞めろ』と強いてきたんです。そのことで休日まで携帯に電話してきて、出勤日には退職願の書き方まで教えられました」

自分の嫌いな人物を追い出す口実のために、無関係な女性に退職を強いるとは、とんでもない問題人物だ。ケアマネージャーのパワハラによるストレスはすさまじく、女性は数日で身体を壊してしまった。不本意ながら、ケアマネージャーの望みどおり退職に至ったが、

「もちろん、責任者に一部始終を話したうえで辞めました。今の職場は、みんないい人ばかりで人間関係が最高なので、退職してよかったです」

と女性は綴る。結果オーライとはいえ、女性が精神的に傷を負ったことは事実だ。悪事を働いたケアマネージャーに鉄槌が下っていることを願わずにはいられない。

「私が採用されたのは、妊娠した女性を辞めさせるためでした」

北海道の40代女性(事務・管理/正社員/年収350万円)は、建設関連会社の経理の仕事をなんと1日で辞めた。その職場では、専務によるマタハラが堂々と行われていたためだ。女性は「私が採用されたのは、妊娠した女性を辞めさせるためでした」と切り出し、

「妊娠中の女性が『私、まだ辞めません!』と言っているのに、専務が私に彼女の仕事をさせるんです。ほかの事務職の女性たちは彼女を守っていて、まるで私が悪者みたいでした。『子どもに病気が見つかり、働けなくなりました』とウソをつき辞めました」

と明かした。女性は「妊娠中の女性に対し、専務が『迷惑だから辞めてね』と言っていて衝撃でした。本当にありえません」と憤りを隠せない。

「辞めてよかったです。そのあと、別の会社で派遣社員として働き、正社員に登用されましたので。前職は家族経営の会社だったので、今もあの当時のままでしょうね」

パワハラやマタハラもありえないが、無関係な新人まで巻き込むのはもっと質が悪い。問題人物の犠牲になる前に、そんな職場はさっさと辞めるのが正解だろう。

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