新天地ヘタフェでももがく久保(右)の現状に内田(左)が言及した。 (C)DAZN/Suguru Saito、(C) Getty Images

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 スペインで苦しむサムライ戦士に、元日本代表DFの内田篤人が厳しい見解を口にした。

 貴重な提言と言えるだろう。2月18日に『DAZN』で放送中の「Atsuto Uchida's FOOTBALL TIME」に出演した内田は、今年1月にビジャレアルを退団してヘタフェに電撃移籍をはたしながらも本領を発揮しきれていない日本代表MFの久保建英について「正直、厳しい」とポロり。さらに自らの経験に基づく持論を口にした。

「サッカー選手って厳しいもので、一度下まで行ったら、結構、下まで行くときがある。そこから上にぐっと持っていくのは本当に大変」

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 ラ・リーガ第23節までの直近5試合で1分け4敗とチームが低迷するなか、リスクを回避したロングボール主体のサッカーとなり、そもそも久保にボールが回ってこないというエクスキューズはある。しかしながら、ヨーロッパでも経験を積んだ内田は、「久保くんって上手いじゃない? でも、『上手い』って選手としてのひとつの要素でしかない」とキッパリと言い放った。

「日本人ってどうしても『上手いから活躍できる』と思ってるけど、そういうわけでもない。だから、それ(上手いっていう)一本で勝負をするのは難しいかもしれない。全体的な選手としての幅を広げていかないと、ある程度のレベルのところまでしか行けない」

 以前の放送でも、スペイン・サッカー界における日本人選手の苦戦について「日本人って上手いほうだと思います。でも、スペイン人のなかに入ったら普通だと思う」と口にしていた内田。10-11シーズンにチャンピオンズ・リーグのベスト4進出を経験した男だからこそ、再び出場機会が減っている後輩の状況に思うところがあるようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部