救出され入院中の赤ちゃん(画像は『Metro 2020年11月12日付「Newborn baby miraculously saved after being buried alive on farm」(Picture: Newslions Media/SWN))』のスクリーンショット)

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インド北部の村で今月11日早朝、赤ちゃんが生きたまま土の中に埋められているのが発見された。浅く掘られた穴に遺棄された赤ちゃんは、かなりの量の土を吸い込み冷たくなっていたものの、最悪の事態は避けられたようだ。『Dainik Jagran』などが伝えている。

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インド北部ウッタラーカンド州カーティマ(Khatima)で11日の朝6時頃、畑仕事をしていたクンダン・シン・バンダリさん(Kundan Singh Bhandari)が雑草や石ころが混じった乾いた土の中から人間らしき顔が出ているのを発見した。

クンダンさんが近づくと、それは赤ちゃんの顔で、土の中から右の手足も出していたが動いている様子はなかった。

クンダンさんは急いで近くの住民らに知らせると、警察に通報。話を聞きつけて集まった人々が裸で冷たくなっていた赤ちゃんを掘り出し、暖かいブランケットに包んであげた。生まれたばかりとみられる赤ちゃんは弱々しいながらも息をしており、近所の女性が口の中の泥を掻きだしてあげると、口を小さく開けて反応したそうだ。赤ちゃんはその後、地元の病院に搬送されて手当てを受け、現在容態は安定している。

警察はこの事件を受け、ヘルスワーカーに母親の心当たりがないかどうか、目撃者はいないかなどについて捜査を開始しているが、赤ちゃんの性別など詳細については明かされていない。

なおこのニュースには「墓を作って生きたまま埋めたってことだろう。酷い」「インドは性差別が問題になっている。女の子で経済的な負担が大きいから捨てたってこともあるのでは?」「命を救うことができたということは奇跡」「赤ちゃんは希望。養父母が見つかるといい」といった声があがっている。

ちなみにインドでは、今年5月にも住宅の建設工事をしていた作業員が生き埋めにされた赤ちゃんを発見、2018年には牛乳配達員が排水溝から泣き声が聞こえるのに気付き、へその緒がついたままの赤ちゃんが救出されていた。

画像は『Metro 2020年11月12日付「Newborn baby miraculously saved after being buried alive on farm」(Picture: Newslions Media/SWN))』『The Sun 2020年11月12日付「MIRACLE SURVIVAL Incredible moment a newborn baby is rescued after being BURIED ALIVE on a farm in India」(Credit: SWNS:South West News Service))』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)