大相撲七月場所初日の6日前に突如発表された有観客相撲開催の報を受けて、観戦ガイドラインの不安箇所をご報告しますの巻。

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さすが大相撲という決断でした。13日、日本相撲協会は大相撲七月場所を有観客で行なうと発表しました。上限を2500人と定め、溜席はナシ、マス席は通常の4人分をひとりずつで使用、イス席は3席空けるというソーシャルディスタンシングな席割りではあるものの、土俵に観客が戻ってくる。大変喜ばしく、同時に緊張感と不安が高まる決定でした!

↓大相撲が帰ってくる!コッチの準備が何もできていない状態で!

あんまり急に言わないでもらえますか!?

七月場所は無観客だと勝手に思ってました!



注目のチケットは本日14日より16日まで公式販売サイト・チケット大相撲で抽選応募を受け付けるとのこと。その先は一般発売へとなだれ込み、火曜に抽選応募を始めて日曜に初日を迎えるというまさに電車道といったスピード感あふれる日程で販売されます。通例であれば、大相撲溜会のメンバーが集う溜席や、企業等がお茶屋を通じて買い上げた固定のマスなど、いわゆる「年間指定席」に相当する席もあるわけですが、今回は開催場所自体が名古屋⇒東京に変更されたこともあり柔軟な販売形態となりました。

とにかく感染拡大を防止しつつの有観客開催を念頭に置いたことで、通常4人で4万円以上がかかる席をひとりぶんの値段で売るという設定にもしています。野球などでは若干の値上げも見られるなか、値段はいつもと変わらず、使用可能なスペースが増えている実質値下げと言ってもいい値付けです。かねがね願っていた「マス席をひとりでゆったりと使ってみたい」(というか、4人で座るのマジ無理…)が、図らずもこんな形で実現するとは。これはチャンスです。グラッときます。

しかし、チャンスはピンチ。

力士たちは無観客開催の三月場所の経験、五月場所の中止などを経て「新しい相撲」というものにある程度慣れてきている頃合いではあるでしょう。残念ながら複数の感染者そしてお亡くなりになった方が出たことで感染拡大に一層の警戒をしていますし、積極的な検査にも乗り出しています。その点で、力士・関係者については備えができているものと思っています。

ただ、相撲の観客はハッキリ言って何の準備もできていません。三月はあわあわしていただけですし、五月は何も考えずに在宅、そしてやるともやらないとも決まらないまま今週末から初日だというときになって急に「すもう!」と呼ばれたのです。こんなに唐突に相撲をやるぞと提案してくるのはジャイアンか日本相撲協会しかおりません。

たとえば野球やサッカーの場合、何度も何度も日程を調整し、無観客試合を通じて選手たちの備えの様子を見守り、運営側から提示されるガイドラインを観衆もしっかりと読み込んで、どういった行為が許容され、どういった行為は控えるのかという認識を共有してきました。「ジェット風船は禁止である」とか「鳴り物は不可である」とか。それはもちろん日常生活の延長線上ですので言わずもがなではあるのですが、改めて周知徹底することは今の状況では欠かせないであろうと。

7月13日に突如として公開された大相撲観戦ガイドライン、もちろん「言わずもがな」なことばかりではあるのですが、これをお客様に確認していただくだけの準備期間は十分に取れているのか。お客様の覚悟はできているのか。大きな不安があります。そして、そもそも相撲協会側はこれをちゃんと理解できているのか、ガイドラインを読み込むなかで一層の不安が高まってまいりました。僕自身が相撲観戦を目指すにあたりしっかりとガイドラインを読み込みましたよということの表明を兼ねて、大相撲観戦ガイドラインの不安ポイントをいくつか挙げていきたいと思います。

↓ガイドラインについてまずはコチラをお読みのうえでご覧ください!



↓不安その1:理事長は観戦に反対しているかもしれない

いやね、全然わかるんですよ意味は!

ただ、「これ書いた人しか読んでないな?」って思うだけで!


↓不安その2:「蜜」を警戒している

もちろんわかるんですよ意味は!

ただ、「これ書いた人しか読んでないな?」って思うだけで!


↓不安その3:「蜜」をかなり警戒している

甘いものが予測変換の候補で出ちゃうんでしょうね!

ということは直前にある「最中」も「モナカ」である可能性が…?


↓不安その4:場所前に検査をするのでちょっとの熱は気にしない

場所前に2回陰性を確認しても、普通に客から感染すると思いますけどね!

徹底的に客と接触を避けられるなら、よいです!


↓不安その5:力士が電車やバスの入口を狙ってくる

コロナ的にはいいかもしれないですが、乗客的には邪魔です!

力士がドアの前にいたら、2枚目のドアじゃん!


↓不安その6:Michiko Kogaの修正指示が読めない

PDFに誰かの注釈が残っているのですが、修正済でしょうか?

まだの場合は急いで直してください!


↓不安その7:啓蒙している内容が不安しかない


6項目の啓蒙のなかで、食べる話が4つ、寝る話が1つ、気持ちの問題が1つ!

そのへんは基本を徹底したうえでのオマケの話ですよ!



いかがでしたでしょうか。観戦ガイドラインをしっかりと読み込んだことが伝わりましたでしょうか。こうしたことに気づくくらいの読み込みで、しっかりと諸注意を頭に入れまして、14日からのチケット販売では僕も抽選に参加しようと思います。リスクが高い高齢者の方が大きなボリュームを占める大相撲ですので、そもそも観戦を避ける向きも強いでしょうし、上限2500人を埋めるのは存外苦戦するやもしれません。自分がその1マスを埋めて大相撲を支えられるよう、しっかりと観戦できるように努めます!

↓大相撲ならではの注意事項もありますので、観戦を目指す方はご留意ください!
●13時開場です(通例よりだいぶ遅いです)

●座布団は投げないようにお願いします(いつもフリみたいにアナウンスしてますが今回は本気)

●入り待ち出待ちはご遠慮ください(通常は力士の入退場を観覧することを公認されているが今回はご遠慮で)

●握手・サイン・写真撮影などは行ないません(通常は退場時などに気軽にサインに応じる力士が多いが今回はご遠慮で)

●携帯電話はマナーモードに設定の上、通話はご遠慮ください(飛沫防止的なことだと思われる)

●場所恒例のちゃんこ提供やレストラン営業はなく、飲食物の販売も焼き鳥と飲み物のみ(焼き鳥は事前予約を/飲酒は不可)

●再入場不可(通常は可能だが今回は不可/焼き鳥の事前予約を忘れずに)

http://www.sumo.or.jp/Watching/guide/Jul/room/600/
常時マスク着用、手指消毒など基本の徹底もお忘れなく!

掛け声などもナシでお願いします!

食べ物は焼鳥しかないみたいなのでお腹いっぱいできてください!

せめて、シウマイは売ってほしかった!



いやー、勝手に無観客開催だと思っていたので戸惑いは隠せませんが、野球・サッカーとくれば大相撲が動くのは当たり前でした。新宿では劇場クラスターも発生し、「屋内でのイベントは無理では?」という懸念も高まっている最中での突然の決断。相撲協会の運営能力と両国国技館の換気能力はいかほどのものなのか、真の実力が試される場所が急に始まりました。

そして、これは東京五輪を見据えても重要なステップと言えます。何せ、両国国技館は東京五輪の会場のひとつです。来場者に無症状の感染者がいる可能性は排除できないので感染ゼロは達成できないまでも、そこからクラスター化することを現状の対策で防げるのかどうかで今後の不安というのは大きく変わってきます。

塩は清めのチカラを持つ。

四股は邪悪なものを地に封じる。

そんな主張が本当なのか世迷言なのか問われる、大相撲史上最大の試練の始まりです!


糖尿病などの基礎疾患持ち×高齢ファンのコラボ、塩と四股で乗り越えろ!