森保一監督が初めて久保建英の招集を発表した5月23日の会見で、監督はこう語っていた。

「(久保は)これまで代表の活動を支えてくれている、歴史をつないでくれている先輩方が、経験のある選手がいる中で、彼が飛び抜けてその先輩を追い越しているというところではまだないと思います。なので、これまで代表を支えてきている選手たちからも背中を見て学び、プレーを見て学び、そして言葉でもいろんなことを伝えてもらいながら、彼の成長につなげていってもらえればと思っています」

トリニダード・トバゴ戦の前日会見では、こう見解を述べていた。

「若手にはこのキリンチャレンジカップでトレーニングしながら、いろんなことを経験のある選手から学んでもらい、そして次につなげてもらえればと思っています」

ところがエルサルバドル戦前日は、久保の出場の可能性に聞かれると即答した。

「デビューの可能性はあります。メンバーには確実に入ると思いますし、そのあとは流れを見て決めたいと思いますが、これまでの彼の練習を見る限り、調子も間違いなくいいですし、このグループの中に入っても間違いなく力が発揮できることを練習でも見せてくれていますので。何が起こるかは分からないが、メンバーには間違いなく入って、プレーする機会もあるかというふうには思っています」

この発言から、久保は森保監督を納得させ、着実にステップアップしているのが明らかになった。

森保監督が招集時に語った久保への期待はこうだった。

「彼がチームの中で見せているパフォーマンスがいい。チームの中でも中心となって存在感を発揮するプレーを見せているので招集させてもらってます」

「求めているところはクラブと変わらず、彼が攻撃に関わることで攻撃のアクセントとなり、変化となり、緩急を織り交ぜながらゴールに向かっていく、相手の守備網を崩していくと言うことができる選手なので、クラブでやっていることを代表でも発揮してもらいたい」

あとはどこで投入されるか。18歳の若者の才能に注目が集まる。

【森雅史/日本蹴球合同会社】