九州を拠点とするドラッグストア「コスモス薬品」(本社・福岡市)。西日本ではお馴染みといえるドラッグストアだが、インターネット上であることが話題になった。


赤い丸で囲った部分が防犯カメラだ(提供写真)

それは店内の防犯カメラ。普段気にかけない存在だが、あまりにも設置台数が多すぎるというのだ。いったい、どんな状況になっているのか。

徹底している

2019年5月8日、宮崎県に住む筆者の知人であるFさんに声をかけて店舗に行ってもらい、コスモス薬品店舗の防犯カメラの状況を確認してもらった。


ディスカウントドラッグコスモス宮崎空港店(2019年5月8日、提供写真)

彼が訪れたのは宮崎空港店。なんでも3日に1回は訪れるほどの常連だという。早速、店舗の状況を見てもらうと――。


店内の様子

確かに多い。防犯対策への気合いがうかがえる。


防犯カメラを赤の印でかこった

知人がガラケーしか所持していない為、少し見えにくいが印で強調すると一目瞭然。段ボールで見えないものを除いてもかなりの数だ。


店の一角

撮影したFさんが最も印象に残ったというのがこの1枚。なんと店の角に3つもついている。これなら死角もなさそうだ。

常連を称する彼だが、防犯カメラの多さに気づいたのは今回が初めて。それだけに撮影後の電話で、

「今まで気づかなかったけど、意識してみるとおぞましい数だね」

とコメントしていた。

Jタウンネット編集部は5月9日、コスモス薬品の経営企画部の担当者に話を聞いた。担当者によると、宮崎空港店以外の店舗でも、同じような形で防犯カメラを設置しているという。

実はツイッター上でこの防犯カメラが「顧客の行動分析目的」ではないかとの指摘もあった。確かにその目的であれば、多さにも納得がいく。そこで念のため設置の理由を別の担当者に聞くと、

「防犯以外に理由はないですね。それ以上でもそれ以下でも」

という。さらに詳しく聞くと、

「スーパーと違ってドラッグストアは化粧品ですとか小さくて単価が大きいものが多い」

と話した。ほかにも「海外の窃盗団」の存在も挙げていた。

犯罪を未然に防ぐ――自衛のためにここまで力を入れることで働く人や消費者にとっても安心安全な店であるとも言える。犯罪と無縁な人は、いくら数が多くても気にする必要は全くない。