京王線・仙川駅を降りて、仙川駅南の交差点を右折してしばらく、1つのスーパーマーケットが見えてきた。丸正食品チェーン店の「丸正食品仙川店」だ。

2018年3月18日をもって閉店することが決まっており、その入り口には「閉店まであと2日」の文字。平日雨天の昼過ぎではありながら、多くの人が店舗に訪れ、買い物を楽しんでいた。


「丸正食品仙川店」には多くの人が訪れていた。店内奥の陳列棚が閑散としているのがむなしい(2018年3月16日撮影)

「『お世話になりました』と言わずにはいられませんでした」

店の張り紙によると、「丸正食品仙川店」は1972年5月に出店。およそ46年もの期間、仙川の家庭を支えてきたが、契約期間の満了で2018年3月18日18時をもって閉店する。

外に出ている野菜やキノコ類などは安く販売されており、手に取りやすい値段だ。


野菜高騰と言われる中でキャベツがこの値段。店内にあったエノキダケは3パック100円と破格だった(同)

ただ、店内を歩くと、陳列棚にある多くの商品が2割引で販売されているのみならず、商品が全くない棚が目についたり、棚の一部に商品が固められて売っているなど、閉店前のむなしい雰囲気が漂っていた。

今回の閉店には、ネット上で悲しみの声が広がっている。また、仙川駅近くで学生時代を過ごした同僚記者は、「よく学校帰りに寄っていたので閉店の一報には非常に驚いた」とショックを隠し切れない様子だった。