本田真凜【写真:Getty Images】

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GPフリー圧巻の3位、SP10位から総合5位上昇…観客からスタンディングオベーション

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダは28日(日本時間29日)、女子フリーでショートプログラム(SP)10位と出遅れた本田真凜(関大高)は125.64点で3位。合計178.24点で総合5位に上昇し、シニア初GPを終えた。前日から一転、ほぼ完璧に演じた16歳の逆襲に対し、海外から「鳥肌をもたらした」「君はすでにスター」と賛辞が送られている。

 一夜にして本来の姿を取り戻した。本田が見事な巻き返しで5位に押し上げた。

 本田は冒頭の3回転ルッツなど、すべてのジャンプを着氷。持ち前の表現力、ステップなどもキレがあり、大きなミスなく演じ切った。演技後は何度もガッツポーズを披露。この日、1番手で登場した16歳に対し、客席にはスタンディングオベーションが沸き起こった。

 得点はフリー3位の125.64点。転倒するなど、ミスが続いたSPから一変し、圧巻の演技に海外から、称賛の声が上がった。

海外メディア称賛「綺麗だ!」「鳥肌」「マリン・ホンダ、君はすでにスターだ」

 ルーマニアのフロレンティナ・トーン記者が展開する「インサイドスケーティング」は「今見せたパフォーマンスは、私たちに鳥肌をもたらした」とツイッターで称賛。「マリン・ホンダ、君はすでにスターだ。SC2017でスタンディングオベーションだ」と手放しで称えている。

 また、20年以上フィギュア界に携わってきたジャッキー・ウォン記者は、本田のジャンプなど演技内容をツイッターで伝えた上で「綺麗だ!」とつづり、ミスのない演技でまとめたことを評価している。

 GPデビュー戦は5位で終えた本田。この日は圧巻の演技を見せた一方、SP、フリーともに揃えるという難しさを痛感し、確かな収穫と課題を得た。次戦は早くも次週にやってくる第3戦中国杯。カナダの地で掴んだものを生かせるか。

 本田にとって、一つの試金石となる試合となりそうだ。