羽田空港で交流協会の今井正理事長(右1)らの歓迎を受ける謝長廷駐日代表(右3)

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(台北 9日 中央社)台北駐日経済文化代表処の代表(駐日大使に相当)に任命された謝長廷氏は9日正午過ぎ、日本の羽田空港に到着した。謝氏は空港で報道陣に対し、蔡英文総統と同じく「台日関係が新時代に入ることを期待する」と語った。

蔡総統は8日、謝氏の駐日代表就任は「台日関係が新時代に入ることを予告するものだ」と述べ、同氏の手腕に期待感を示している。謝氏は民主進歩党の主席や行政院長(首相)を歴任してきた党の重鎮で、今回の人事は蔡政権の「日本重視」の表れだとされている。

日本留学経験を持つ謝氏は、日本メディアの要望に応じ、日本語で今後の抱負を語った。一方、中国大陸とロシアの軍艦が釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)の周辺海域に入ったことについては、論評を避けた。

空港では日本在住の台湾出身者や、日本の対台湾窓口機関、交流協会の今井正理事長、代表処の職員らから歓迎を受けた。10日には4月の地震で被害を受けた熊本に赴き、陳菊・高雄市長、頼清徳・台南市長とともに蒲島郁夫知事を表敬訪問する。

(楊明珠、呂欣ケイ/編集:杉野浩司)