一般公開中の国立情報学研究所(東京都千代田区、坂内正夫所長)で2日、日本映画学校の佐藤忠男理事長や週刊少年ジャンプ元編集長の堀江信彦コアミックス社長らが「漫画×映画〜コンテンツビジネス最前線」をテーマに講演した。講師らはコンテンツ作りの苦労や資金調達のあり方などについて、それぞれの専門的立場から話した。

 「北斗の拳」などの原案者で編集長時代に「ジャンプ」史上最高の653万部の売上げを達成したこともある堀江社長は「作品に投資して夢を託す」ことの重要性を訴え、「漫画などの中から良質な作品を映像化するために資金を使える方法があれば、日本のエンターテインメントは世界に羽ばたける。ジャンプが(出版社の一部門でなく)独立した会社だったら、利益を映像などのコンテンツに投資できたはず。そうであればディズニーランドぐらいのものが日本にもできた」と話した。【了】

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