「ナポリ、次で捕まえるぜ」。ミランFWマリオ・バロテッリはこう宣言した。ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、「我々はミランを恐れていない」と返している。セリエAの2位争いはヒートアップしているが、ナポリのオーナーに火を点けてはいないようだ。

「(エディンソン・)カバーニは、ナポリで自分がこの上なくリスペクトされており、我々が彼をいかに愛しているかを完璧に理解している。彼のことが好きなのは、ゴールを決めるからだけではなく、真面目で礼儀正しい人間だからだ。それに、違約金条項もある。ウチにとって税別で6300万ユーロ(約77億5000万円)に値する7000万ユーロ(約86億1000万円)を出すというなら、話を聞こう。だがとにかく、最後に決めるのはカバーニだよ」

「誰にその金額が出せるか? バルセロナやレアル・マドリーのように、とても売り上げが大きいチームが存在する。そこまでではないが、ファイナンシャルフェアプレーのルールを無視して予算を引き出すクラブもいるね。どこまで続くか知らないが。カバーニについて、私はとても高いハードルを設定している。だが、誰のことも引き留めたいとは思わない」

「カバーニ(のノーゴール)のことはテレビドラマみたいになっていたから、彼がゴールを決めたのはうれしいね。それに、特に(ゴラン・)パンデフに満足している。すごく長いことゴールを決めていなかったが、昨日は決勝点を挙げた」

「私がカステル・ヴォルトゥルノを訪れたこと? 私はすごく敬意を払う人間で、干渉は決してしないのだが、ある時点で選手たちと話し、クラブの信頼を感じさせなければいけなかったんだ。ショックを与えたんだよ。選手たちは私の言葉に、彼らのような若者のスピリットを感じたんだ」

「私はミランの挽回を恐れていない。我々は誰のことも恐れていないよ。むしろ、例えば(フランチェスコ・)トッティがゴールを決め、不調と思われていたローマを高いところへ連れていこうとするのを見るのは、うれしいことだと思っている。価値あるチームが挽回するのは、国としてサッカーが興味を取り戻すということだからね。例えば今、ユヴェントスが勝ち点80で、ナポリが75で、ほかがどこも50だったら…と想像してごらん。スペインのリーグみたいにね。我々は競争力あるリーグでいたいと思っている。そうじゃないと、すべてが簡単になり、予想できるようになってしまう」

「(ワルテル・)マッツァーリとは誠実で友好的な関係にある。我々にプロ意識と熱意をもたらしてくれたこの4年間を感謝しているよ。簡単なことじゃないんだ。我々の街はとても要求するからね。ナポリで勝つのはさらに難しいことなんだよ。アイドルを求めるけど、それだけでもないからだ」

「彼が続投しないのなら、メルカートは後任にもよる。カバーニのことにも大きくよるね。今はメルカートについて話すには早すぎる。だが、チームを良くする選手を毎年5人加えなければいけないんだ。現監督、あるいは将来の監督が必要とする仕事をするために、かなりの予算があるだろう」

「(ステファノ・)ピオリ? 考えたことないね。私がとても評価する監督だ。常に我々を苦しめてきたからね。だが、ほかの監督を探してきてはいない。常にマッツァーリのことを待っているからだ」