ナポリは17日のセリエA第25節で、サンプドリアとホームで0−0と引き分けた。ワルテル・マッツァーリ監督は試合後にコメントを残していない。代わりにインタビューに応じたリッカルド・ビゴンSD(スポーツディレクター)は、マッツァーリ監督は熱があり、休養のためにすぐに帰宅したと説明している。

試合後の主役となったのは、FWエディンソン・カバーニだ。自身とチームメートのパフォーマンスについて分析するとともに、ナポリの面々に屈してはいけないと呼びかけている。

「僕はスクデットを信じている。今年はスクデットの年になり得るんだ! イタリアのリーグは拮抗しており、僕らはどこが相手でも勝つことができる。スクデットという夢の実現のために争っていくよ」

4試合無得点のカバーニも、その貢献度が少し下がっている。だが、彼は諦めていない。

「正直、常に全力で練習しているし、トップコンディションであろうとしている。今はあまり運に恵まれていない。難しい時期というだけだ。ゴールを取り戻すために仕事をしている」

試合後には本拠地サン・パオロの観客からブーイングも飛んだ。

「どれだけつらかったか? 個人的には気にしていない。ナーバスになってのブーイングなのは確かだ。僕らは勝ちたかった。今は前進を目指そう。勝てなければ、ブーイングがあるのは普通のことだ。

カバーニはメルカートのうわさにも惑わされていない。いつものようにはね退けている。

「欧州のビッグクラブのターゲットになっている? 僕は冷静に今の状況を過ごしている。決して勘違いはしない。サッカーではいろいろなことが騒がれる。多くのチームへの移籍がうわさされるね。僕が考えているのはナポリのことだけだ。ナポリは2010年、パレルモに大金を払って僕を信頼してくれた。ナポリで100%を尽くすことを考えている。ほかのことは考えていない」

一方、ビゴンSDもここまでのナポリに賛辞を送り、決して屈しないと話している。

「このグループは素晴らしいことをしている。残り13試合で、ホームでの直接対決を残しつつ、首位に勝ち点4差なんだ。未来を手にしているチームだよ。楽観している。サンプドリアのような素晴らしい相手を押しつぶすなど、チームが生きているという自覚があるよ」