ユヴェントスのアントニオ・コンテ監督は、デリケートなときに違いを見せる。昨年、ユーヴェをスクデットに導いたときもそうだった。今も同じだ。結果が出ない小さな危機を乗り越えるために。だが、コンテ監督は「パフォーマンスの危機ではない」と話している。

ユーヴェは3日のセリエA第23節でキエーヴォと対戦する。コンテ監督は前日会見でこう話した。

「難しい時期? 順位を見れば、私はノーと言いたい。チャンピオンズリーグやコッパ・イタリアを見ても同じだ。ファイナルに迫ったし、試合を見直しても、我々はもっと良い結果に値した。結果はパフォーマンスの次に来るものだ。私はとても冷静だよ。チームが悪かったことはない。サンプドリア戦を除いてね。あの勝ち点3があれば、我々はナポリと勝ち点6差だった」

「この数試合で4度も挽回され、失点が多かった理由について、深く分析したよ。私が敗北を正当化しようと言い訳することはない。判定? ヴェローナへは落ち着いて向かうよ。我々はピッチのことだけを考えており、あらゆる状況を受け入れる。有利な状況も、そうじゃないときもあるということを理解している」

「我々の最大の武器は仕事だ。我々が一緒に仕事してまだ1年半だ。すでに完成されたチームという記事を目にするときもあるが、短期間で我々が基準となっているなら、全員がうまくいかなかったということだ。我々はすぐにすべてを考えているのではない。道のりがあるんだ。数週間前には、トリプレテ(3冠)なんて声も聞いた。クレイジーだ」

「我々はイタリアで連覇を果たそうとしなければいけない。とても、とても難しいことだよ。ヨーロッパのことを考えられるのはそれからだ。メルカート? 最初から常に言ってきた。金銭的なリソースはない。だから、ビッグネームについては否定してきた。もっとうまくやれたかもしれないが、もっとひどくなっていたかもしれない」

「12月の時点で自分たちが有利とは考えなかったし、今も同じだ。スクデットを獲得するのはベストのチームだと思う。我々の直接の対抗馬となるのはナポリだろう。最も戦力がある。夏のメルカートで補強し、この冬のメルカートでも補強した。勝つための力がすべてそなわっている。ミランは若く、重要な選手たちを補強した。インテルも強化した。魅力的なリーグ戦になるだろう。座ってなどいられないよ」

「(ニコラ・)アネルカ? 10月からプレーしていなかったことを考えれば、まずまずのコンディションだよ。彼は一定のメカニズムに入ってこなければいけない。キエーヴォ戦では先発じゃない。ベンチスタートだ。我々は攻撃陣の選手層を厚くする必要があった。我々に手を貸してくれるだけのクオリティーを持っていることを願おう。シーズンにどれだけの影響があるかは、シーズンが終わったときにしか言えないだろう」

「3バックでプレーしているときも、いろいろとフォーメーションはある。いろいろな解釈があるんだ。例えば、ナポリ、ユーヴェ、インテルとね。3チームは同じシステムだが、異なるやり方でプレーしている。監督や選手の考え方によってね。セルティックも先週末に3-4-1-2だった。我々のサッカーの見方が国外に輸出されたのなら、我々イタリア人監督にとっては誇りだ」

「しばらく前から我々は4〜6人のレギュラーを欠いて戦っている。代わりの選手たちもレベルの高さを見せてくれたが、彼らの不在は響いている。サンプドリア戦の前、私は1月が難しい月になると言った」

「ジェノア戦での2試合のベンチ入り禁止処分? 守らなければいけないルールがある。ルールに抗議することはできる。それは権利だ。だが、ルールは守らなければいけない」