20日のセリエA第21節で、フィオレンティーナと敵地で1−1と引き分けたナポリ。ワルテル・マッツァーリ監督は2013年になって初のドローに落胆していないようだ。同監督は『スカイ』で次のように話している。

「今日の我々はおそらく勝利にふさわしかった。だが、この自信と組織で前進すれば、うまくやって、とてもうまくやって、楽しむことができるはずだ」

「美しい試合だったね。良いプレーをする2チームによる、とても拮抗した試合だった。アウェーでフィオレンティーナと戦うのは難しい。観客がすごく後押しするし、彼らはここまでホームでとてもうまくやってきた。彼ら以上なのはユヴェントスだけなんだ。我々はあのつまらない失点でビハインドを背負う不運があったが、それから同点に追いつき、勝ち越すチャンスもあった。特に(ゴラン・)パンデフのシュートはゴールだと思ったよ」

「ここまで、我々は昨季より勝ち点13多くを稼いでいる。とても難しいアウェー2連戦でもあるんだ。ここフィレンツェでは引き分けた。次はパルマだ。うまくやりたいと思っている。だが、このまま続ければ、我々はとても満足することができるはずだよ」

ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督に「今のフィオレンティーナは私が率いたサンプドリアを思い起こさせる。同じプレーで、同じ動きだ。だが、チーム力はさらに上だね」と賛辞を送ったマッツァーリ監督は、FWロベルト・インシーニェに「成長しなければいけない。とても早く成長しているが、今日はもっとゴール前での決定力が必要だった」とはっぱをかけている。

最後に、メルカートについては「人数的にはこれでOKだ。我々はやるべきことをやり、(パオロ・)カンナヴァーロや(ジャンルカ・)グラーヴァのような重要な戦力も取り戻した。だから、メルカートは終わりだと思う。その上で、チャンスが訪れれば、会長が常に気を配るだろう」と続けた。

この日もナポリの主役となったのは、セリエA通算100点目を記録したFWエディンソン・カバーニだ。

「セリエAでの初得点は、パレルモ時代のフィオレンティーナ戦だった。そして今日、100点目だ。すごくうれしい。でも、僕が考えているのはチームのことだ。僕らは勝ち点1を手にした。次は前を見て、自分たちが望むものを争っていかなければいけない」

「今季のリーグはとても難しい。どんな相手にも負けることは常にあり得る。だから、今日は勝ち点1を稼いだ形だ。難しい試合で、ビハインドを背負ったのだからね。(ディエゴ・)マラドーナに追いつくにはあと23ゴール? ナポリで僕は幸せだよ。プレーのことだけを、僕に多くを与えてくれた街で足跡を残すことだけを考えている」

一方、モンテッラ監督はフィオレンティーナの選手たちのパフォーマンスに賛辞を送った。

「満足だよ。選手たちは気迫と経験を見せてくれた。残り5分で決定的なチャンスもあったし、ナポリに譲ったのはわずかだった。(ステファン・)ヨベティッチ? 彼のような選手には1試合2得点も期待するものだ。今日の彼はやるべきことをやったよ」

「(ヴァロン・)ベーラミのファウル? 意図的なファウルだったのは明らかだと思う。だから、私は(2度目の)イエローカードに値したと思うよ。ただ、その件に対するリアクションはここまでとしておこう。今日の我々はナポリにほとんど譲らなかった。ほかの試合ではもっと相手に譲ってしまったはずだ。でも、この点を練習してきた。ビッグクラブを倒せていない? フィオレンティーナはまだ新しい選手たちと成長しているところだ。だから、改善の余地があるんだよ」