パレルモ戦での勝利とユヴェントスが引き分けたため、ナポリは首位に勝ち点5差と迫った。だが、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長はまだ、違法賭博事件で2ポイントをはく奪されたことに腹を立てている。減点されていなければ、ナポリは勝ち点42でユヴェントスと3ポイント差なのだ。ナポリは17日に控訴審に臨む。デ・ラウレンティス会長は14日に次のように語った。

「リーグ戦をゆがめてしまう恐れがある。スポーツ裁判は不適切にリーグに影響してはならない。変えなければいけないよ。スポーツ法はクラブがまだ株式会社ではないときにつくられた。話し合って変更する必要がある」

「スクデット? ノーとは決して言わないよ。参加するなら、それは勝つためだ。我々は試合ごとに見ていく。宣言するのは、新聞やテレビに話題を提供するためのゲームでしかない。『我々はスクデットを獲得する』と言わなければいけないわけじゃないだろう。リーグ戦は長い。まだ折り返しだ。良い方向にも悪い方向にも、どんなことだって起こり得る。選手が一人ケガするだけでもね。3月になるまでは、どこまでいけるかなど評価できない」

「メルカートに具体的な意味を与えようとしないと文句を言われる。それは、サッカーのことをあまり理解していない人たちだと思う。今、とても良い仕事をしている選手たちを外すということなのだからね。減点がなければ我々は2位だ。昨年より13ポイント多く稼いでいる」

「これは、ピッチで我々が勝ち取ったということだ。プレゼントされたわけじゃない。一定の価値を示したということだ。だから、我々は無能じゃないということだよ。ならばどうして代えなければいけない? しっかりしたプロ意識をもって、焦りにかられることなく、考える必要があるんだ。我々の組織と監督は完全に集中している」

「(クリスティアン・)マッジョも素晴らしい貢献をしているだろう? 目新しいことじゃない。一時期疲れてしまうことはあり得る。子供が生まれれば、眠れなくなるんだ。私は競争力あるチームがいることに満足している。プロ意識と冷静さが必要だ。(ワルテル・)マッツァーリはとてもプロフェッショナルで、とても頭が良い人だと思っている」

FWエディンソン・カバーニの後継者をすでに考えているかと聞かれると、デ・ラウレンティス会長は次のように答えている。

「どうなるかを見てみよう。それからベストを目指して決める。私はナポリの人たちを落胆させてこなかった。義務と熱心さで仕事をしてきたよ」