ユヴェントスMFクラウディオ・マルキージオが、『コッリエレ・デッラ・セーラ』の月刊誌『スタイル』のインタビューで、「不快な選手? 特にはいない。でも、チームは一つある。特にコッパ・イタリアとスーペルコッパの荒っぽかったファイナルの後からね。ナポリさ。彼らとの対戦になると、何かほとばしる」と語った。

振り返ってみよう。2012年5月20日に行われたオリンピコでのコッパ・イタリア決勝で、ナポリはユヴェントスを下し、アントニオ・コンテ監督のチームにシーズン最終戦で初黒星を味わわせた。リベンジの舞台は8月11日の北京でのスーペルコッパ。ユヴェントスは延長の末に4−2と勝利し、2選手の退場で9人となっていたナポリは試合後、表彰式を欠席した。

前回のリーグ戦での対戦の前日(10月19日)、マルキージオは『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで、ユヴェントスがナポリを上回っていたこと、ワルテル・マッツァーリ監督の姿勢や表彰式欠席が気に入らなかったこと、ユヴェントスでの自身初のビッグゲームが2006年のセリエBでのサン・パオロでのナポリ戦だったことを述べるにとどまった。

このとき、マルキージオは「ナポリといえば、人々のアツさや人生を楽しむ力、それからピッツァが思いつくな」と話している。だが今回、そこに「不快感」も加えたのだ。ナポリはこの発言が気に入らなかったようで、クラブのサイトで次のような声明を発表している。

「ナポリとイタリアサッカーに対する大変な侮辱だ。これだけの名門でプレーする彼ほどの選手から、このような発言があったことに驚いている。これが誤解であること、選手とユヴェントスが明確にすることを願う」

すると、ユヴェントスは「マルキージオはインタビューの中で意見を述べた。それが、ナポリとユヴェントスが主役だったスペクタクルで白熱した試合で彼が見た健全な競争を指しているのは明確だ。まったく侮辱ではない。それを理解しないのは、存在しない騒動を起こそうという意味だ」と反論している。

なお、マルキージオは『スタイル』の中で、自らのアイドルについても話している。

「紳士的な選手は敬意を集める。尊敬されるし、カリスマ性を持つんだ。ファウルで倒れてもね。思いつくのは、スティーブン・ジェラードだね。僕にとってのアイドルだ。それから、パオロ・マルディーニ、ハビエル・サネッティ、元チームメートのアレッサンドロ・デル・ピエーロだよ」